『発声していないヒト声帯粘膜の病理組織学的調査』 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 出生後の声帯振動は、ヒト声帯粘膜の成長と発達における重要な要因の一つである。出生以来発声していない脳性麻痺の若年者(17歳,24歳,28歳)から難治性誤嚥性肺炎のため摘出された、喉頭の声帯粘膜を組織学的に調査。 声帯粘膜は低形成で未発達であり、声帯靭帯,ラインケ腔,層状構造は無かった。粘膜固有層は均質な構造のように見え、黄斑の星型細胞の一部は変性を示した。 星型細胞は繊維状タンパク質やグリコサミノグリカンなどの細胞外マトリックスをあまり生成していなかった。星型細胞の細胞質突起は短く、縮小しており、…