前回のブログで、「生産性」への信仰が現代の偶像崇拝となっていることを書きました。 しかし、では生産性は悪なのでしょうか? 次のような反論が考えられるでしょう。「生産性が悪ならば、企業はどうなるのか? 生産性を上げて価値を生み出し、業績を上げることこそ、企業の使命なのであって、徹底的な合理化と効率化は避けられない。能力のない一匹の羊を守っても、会社が潰れて残りの99匹の羊もろとも路頭に迷うことになるのならば意味がない」。 まったくそのとうりなのであって、資本主義体制下において、企業の使命は徹底的な合理化と効率化によって生産性を上げて優良な財やサービスを社会に行き渡らせることにあります。いかに生産…