犬の遠吠えを聞いていると、それは犬たちの重要なコミュニケーションの手段なんだろうと感じます。強かったり弱かったり、長かったり短かったり。猛々しいときもあれば、余韻が消え入るように悲し気なときもあります。 ヒトの歴史を考えたときも、言葉が先か歌が先か、議論はあるようですが、私は歌が先なのではないかと思います。感情が音の高さになり、メロディになり、歌になった。はじめは短いものであったのでしょうがどんどん複雑になっていき、華麗な歌の歴史が作られていったのではないでしょうか。楽譜が登場する(つまり記録として残っている)はるか前からヒトは悲しいときも、楽しいときも、歌ったのではないでしょうか。自分の感情…