高倉健主演、マキノ雅弘監督の『侠客列伝』を観る。 明治四十年、賭博行為禁止条項を含む新刑法が発布された。賭博を禁止されてはしのぎに影響の出るヤクザたちは、日本大同会という愛国団体を結成し、それを隠れ蓑にしてなんとか賭博を続ける道筋をつけようと画策する。その結成式の世話人に指名されたのは小田原酒勾一家の半次郎だったが、小田原の縄張りを狙う三島の山形一家の策略によって半次郎は殺され、それどころか酒勾一家は一年間の謹慎を日本大同会によって言い渡されてしまう。その後も山形一家による嫌がらせが続くが、遺された酒勾一家の伊之助(高倉健)たちはじっとこらえ続ける。しかし、山形一家の悪逆非道な行いが繰り返され…