お題「お酒での失敗談」 お酒を飲むか、飲まないか──。 透析患者にとって、それは意外と難しい問いかもしれない。 僕自身は、もう何年もお酒を口にしていない。 飲まない理由は、はっきりしている。 血圧が急に下がるからだ。 それに、ビール1缶で500mlというのは、僕たちにとっては“重すぎる一杯”なのだ。 お酒は“水分”である 透析患者にとって、水分の摂取量は命に関わる。 むくみ、血圧の乱高下、除水困難、心不全──。 そのすべてが、たった数百ミリリットルの“過剰”から始まる。 ビール1缶は500ml。 それはすなわち、薬を飲む水、お茶、スープ、すべて合わせて1日分の水分を、たった一瞬で飲み干してしま…