本日もひとさまのおかげで論文が読めまする。 増田泰子(2000)「高度経済成長期における「自己啓発」概念の成立」人間科学研究 2, 113-128, 2000, 大阪大学大学院人間科学研究科.https://ci.nii.ac.jp/naid/40005251609 本論文は企業の内部における霰業能力の評価制度と能力開発の関連について、戦後の日本企業の中で査定を通じた労務管理システムと教育訓練とが結びついていく過程を明らかにしようとするものである。このため1970年代以降の企業内教育の中で重要視されてきた「自己啓発」という語に注目し、この語によって表わされる一連の行為や規範を「自己啓発」概念と…