循環論法とは、ある命題を証明する際に、その命題自体を仮定した議論を用いることです。証明すべき結論を前提として用いる論法です。 たとえば、「神は存在する。なぜなら神は万能だから。万能であるということは、神が存在することからわかる」という論法は循環論法です。この論法においては、神の存在を証明するために、神の存在を仮定しています。そのため、この論法は結論を証明するものではなく、単に前提を繰り返しているだけなのです。 循環論法は、論理学においては誤謬とされています。なぜなら、循環論法では、結論を証明するための根拠が、結論そのものになってしまうからです。そのため、循環論法を用いて証明された結論は、信頼で…