絵本『ハグくまさん』(ニコラスオールドランド・作/落合恵子・訳) ~すべての子どもたちと、忙し過ぎる大人たちへ~ 森にちょっと不思議なクマがいました。 だれかに会うと、いつも抱きしめてしまうハグくまさんです。 小さな動物も、大きなヘラジカだって、どこでもハグ、誰でもハグ。ハグくまさんは何でも抱きしめてしまうのです。 中でも大好きなのは、森の木を抱きしめること。 ある日、斧を持った人間の男がやってきて、1本の木の前で立ち止まり、その木を見上げます。 それは、森で一番大きく美しい、ハグくまさんが最も好きな木だったので、この男もてっきり木を抱きしめるのかと思っていたら、何とその木に向かって斧を振りか…