2022年発表の本書は、ロシアのウクライナ侵攻とこれにともなう核を使うぞとの脅迫を受けて、専門家4名(*1)が対談した結果のレポート。長らく使われるはずのなかった核兵器が、ひょっとすると炸裂するかもしれない国際情勢の中で、日本の安全保障はどうあるべきかと論じたもの。 現在戦略核に限っても、米国3,570、ロシア2,440、中国320の保有が確認されている。このほか、北朝鮮も30発以上持っていると伝えられる。特に南シナ海を核要塞化し、内陸にサイロを多数建設している中国の台頭が大きい。核兵器自身、技術進歩によって、極超音速(マッハ5以上)のミサイルに搭載、小型化、サイバー兵器との連携でより使えるも…