このところ村田喜代子さんが気になる存在である。昔から存在自体は知っていたのだが、文庫化される本が増えてきたせいなのか、ちょっと身近になった気がしている。こちらが歳をとることによって、接近してきたような感覚かもしれない。九州を拠点とする作家。1987年に芥川賞を取っている。ウィキペディアを見ると、思っていたよりも多作だ。読んでいない本が多いのは楽しみでもある。 村田喜代子の-本よみ講座 (単行本) 作者:村田 喜代子 中央公論新社 Amazon タイトルから想像できるとおり、こちらは小説ではない。村田喜代子さんの講座がベースで、それが平凡社の文芸誌に掲載され、中央公論に載ったコラムと一緒に本にし…