正徳6年3月8日。文左衛門は御勘定所へ出かける。弥左へ昨夜頼み置いた勘太最後の願書など4通を見せたところ、御用人へ取り次ぐことは簡単だが、あれこれ尋ねられたときに知らぬというのはどうかと思うので、文左衛門が持って一緒に行こうではないかと云々。寄合で同心頭衆がこの書付はどこへ出すつもりか、それを聞いてから遣わすと藤太へ聞かれ、江戸御用人衆へ出すべきと云々。そこから市野辺伊兵へ出かける。この書付は横井十郎左へ出すと心得るようにと話があったと。御側同心頭へも出向いて話しておくと云々。この夜の葬儀に分四も来るようにとの久次から言ってくる。未(午後1時)過ぎ、文左衛門は分四と一緒に出かける。酉半(午後6…