今夏、敗戦から80年の節目を迎えた。6月23日は沖縄戦終結80年の慰霊の日だったが、沖縄の人々にとっては未だ戦争は終わっていない。国土のわずか0.6%の土地に米軍基地の70%が置かれ、屈辱的な地位協定の改定さえ政府は言い出そうとしない。今や、さらに自衛隊基地が島々に配備、強化され「また盾にされるのか、捨て石にされるのか」と、人々の穏やかならない心中を思いやる。沖縄の島々には、わが同窓の農民がたくさん暮らしている。たとえその事態に到ろうと、彼ら彼女らは農地や牛を捨てて逃げ出すことができようか。 戦後80年、わが国はずっとアメリカに隷従する国のままだ。その一つは、国民の胃袋を差し出す方法だった。穀…