言語学者・スラヴ語学者。1964年東京生まれ。中学二年のときにロシア語をはじめる。上智大学外国語学部ロシア語科卒。東京大学大学院修了。留学したことはない。東京工業大学を経て明治大学理工学部助教授(担当科目は英語)をつとめるが、2007年3月で退職し、現在はフリーランス語学教師として執筆、講演活動を行う。NHKテレビロシア語会話にも出演。2008年4月よりNHKラジオ第二放送まいにちロシア語(初級編・中級編)講師をつとめる。
今回紹介する新書 世界の言語入門 (講談社現代新書) 作者:黒田龍之助 講談社 Amazon レビュー 世界に存在する90の言語について、一言語につき見開き2ページで自らの経験と知識を綴った一冊。 筆者は個々の言語について研究することは大切だと認めつつも、言語と言語を繋ぐ役割の重要性を説いています。日本人はやたらと自らの話す日本語を変な言語だと思いがちです。確かに、表音文字と表意文字の両方を用いていたり、外来語を何でもカタカナにしてしまったりと、特徴的な点はたくさんあります。しかし、世界を見渡してみると、決して日本語だけが特殊というわけではありません。90も言語を挙げると、メジャーなものからマ…
こんにちは。 今回は、前回に引き続き、『ロシア語の余白の余白』についての記事です。
こんにちは。 今回は、黒田龍之助先生著『ロシア語の余白の余白』についての記事です。
今日読んだのは、黒田龍之助『物語を忘れた外国語』です。 著者の黒田龍之助先生は1964年生まれなので、今年(2021年)、57歳になられそうです。 エッセイを読むとき年齢が分かると、なぜか安心するのはなぜでしょう。 ロシア語などのスラブ語が専門とプロフィールにはありますが、実際には、それよりもっと沢山の言語を扱うことのできる学者さんのようです。 私のような、物語中毒者には意外なのですが、言語学を専門とする先生方は物語を読まない方が多いのだそうです。 「無味乾燥で干上がった語学畑の崖っぷちから落ちそうになる学習者たちを」潤いに満ちた物語に誘うことに日々勤しんでおられるそうです。 他言語を操る黒田…