日本は「裸の王様」である。第二次世界大戦での敗戦の後,軍事技術をすべて民間転用に集中したことにより,世界第2位の経済大国にのし上がったが,自分を守る技術も人材もすべて捨てた。経済の著しい成長は,世界に稀な終身雇用制で企業規模を拡大し,全方位戦略を打つことができたからである。そこには,体育会系のモーレツ社員がいて,昼夜を問わず仕事に集中してきたからだと考える。 そのモーレツぶりを銃後の守りで女性社員が細かい業務をサポートし,家では家族の面倒を一手に引き受けてサポートしたからこそ,成り立った経済成長だと分析する。 21世紀に入って,時代はすっかり変わった。男女雇用機会均等も大いに結構である。しかし…