原初の時代の縄張り争いのようなものに起源を求めることは可能だが、いずれにせよ社会が組織され、権力や外交の萌芽が発生した時期に戦争も出現したと考えられる。
「戦争に勝つためには何をしても構わない」とか「勝てば正義だ」式の主張はしばしば見られるが、実際に戦争の歴史(や諸未開社会)を観察した限りでは、ほとんどの場合には何らかの「ルール」や「約束事」が存在している*2。
「話し合いで解決するべきだ」「戦争はなんとしても避けるべきだ」との主張も見られるが、どちらかというと戦争の惨禍を軽減するためには戦争のルールを定式化する方が多くの成果を上げているのは確かである。
戦争状態については戦時国際法によってそのルールが定められている。もともと国際法の父と呼ばれるグロティウス自体が三十年戦争の惨禍を見て国際法の必要性を主張したとの挿話に示されるように、「戦争と平和の法」は国際法の最重要部分であった。
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