2011-12-09
正しい努力の仕方 @ 『プロフェッショナルを演じる仕事術』
はじめて「仕事」をしたのはいつの頃でしょうか。対価を頂いての仕事って何ですか?
ボクは中学2〜3年生の頃に地元新聞の夕刊の配達を自転車でやっていました。時給ではなく一部10円といったバイト料でした。それでも月にすると10,000円ぐらいにはなったものです。数ヶ月アルバイトして、6万のCDプレイヤーを買いました。
それから10年が経ち、ある会社に就職しました。中学生の頃のバイトとは異なり、仕事そのものが多岐にわたり複雑で、遂行するために要する知識も多くを要しました。
自分が普通に「仕事」ができるようになるまでに、どれくらいかかったのでしょうか。
なんとなくですが、1年以上はかかっているように思えます。
「とにかく頑張るしかない」と根性で乗り切ろうと思ったり、休みの日も不足している知識を増やそうと勉強したり。なんだか苦しい頃でした。
なんで苦しかったのか?
それは学校と異なり、「カリキュラムがあってそれに則ってあることができるようになる」というものではなかったらです。学校で何を学んできたのだろう??って思うことがしばしありました。
仕事ができるようになるにはどうすればいいのか?
それがよくわからずにもがいていた頃でした。
その頃の自分に読んで欲しい本があります。
- 作者: 若林計志
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2011/10/19
- メディア: 新書
- 購入: 1人 クリック: 6回
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飛行機が離陸してから上昇し、水平飛行に入るまでが一番パワーが必要なように、現在演じている「役」から、新しい「役」に移るまでには大きなパワーが必要です。それを気合で乗り切ろうとしても、ほとんどの人が途中で失速して墜落してしまいます。だからこそ「プロフェッショナル」の力を借りるのです。「プロフェッショナル」という役を演じることで、ジェットエンジンのような強力な推進力を手に入れ、水平飛行に入るまでの道のりを一気に乗り切ってしまうのです。その後で本当に自分の演じたい「役」を追求していけばよいのです。
まさに仕事をはじめた頃って、離陸のときなんですよね。パワーが必要です。ボクはただただ飛び方すらわからずもがいていました。うまく飛んでいる人をみればいいのですが、そんなことにも目がいかない状況でした。
その後、同僚や上司のやり方を参考するようになり、それとなく飛び立つことができるようになってきました。一度、飛ぶ感覚を覚えると、ヤル気が出てきてガゼン楽しくなってきます。
「学ぶとはそもそも何をしようとしている行為か」と考えると、優れた人が生み出した情報処理の「型」を習得することに他なりません。脳科学的に言えば、一流と同じ脳神経(ニューロン)の回路を自分の頭の中に作る事です。スポーツでも料理でも、うまい人と同じ動作を繰り返す事で同じ部分の神経細胞がつながります。さらにそれを何度も繰り返す事で、片側1車線の道路が6車線の高速道路になるように脳神経が太くなります。これこそが「上達する」という事なのです。
仕事を通して学ぶことの本質がわかってきました。時間はかかりました。この本に書いてあるようなことをその頃知っていたら、努力の注ぎ方、努力の方向が正しくわかったと思います。その頃の自分にも読ませたい本、そう思いました。
あ、もちろん、ただたんに「仕事ができるようになる」だけではなく「プロフェッショナル」を目指す人にとってより人間の本質的なことが紹介されています。新書本としてコンパクトにまとまっていて、なんともお得な感じの本なんですよね。
読んだあとも、再読をしたくなる。
そんな本です。
2011-11-16
あたしと仕事とどっちが大事? @ 『また、やっちまった』
みなさん、お久しぶりです!! 気付くと4月以来、当ブログの更新が滞っておりました。R+様からの献本を契機に再び書いていこうという気になった次第です。
今回、読んだ本は
男女の恋愛マニュアル本?
なのです!!
- 作者: 野浪まこと
- 出版社/メーカー: ジュリアン
- 発売日: 2011/08/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ボクの読書傾向から考えるとなかなか手にとって読むことがないジャンルの本ですが、実際に読んでみるとなかなか面白い内容でした。文章もユーモア(若干ブラック)が、ところどころあって笑える内容でした。
本の表紙やタイトルをみると、男性向けの本かと思いきや、、、、、どうやら想定対象は
女性
のようです。
著者は男性なのですが、、、
男ならではの感情を男の手で女のために明らかにする。
という男性視点からのオトコの解説本といったところでしょうか。男性と女性の恋愛にみられる様々な温度差や違いについて説明(言い訳ともいえそう)しています。
たとえば、
「あたしと仕事とどっちが大事?」で恋愛国会は大混乱
と、よくドラマや映画でもきくような「あたしと仕事とどっちが大事?」セリフがあります。実際にこれに遭遇した男性や、こんな言葉を放った女性がどれほどいるのかわかりませんが、なんとなーく、理解できるシチュエーションです。
男の脳味噌というのは日本の政府や官僚と似ていて、とことんタテ割り行政なのだ。(中略)“俺”という自我が総理大臣とするならば、以下、「仕事」省、「恋愛」省、「家族」省、「友人」省、「趣味」省みたいなのがあって、それぞれ別個に活動している。それぞれの横のつながりはあんまり、ない。
どういう根拠があって言っているのはいまいちわからないけど、ただ経験則的に納得できる男性も少なくはないのではないでしょうか。
それでも日々平和にやっているつもりだった。ところがある日突然国会で、野党・恋愛急進党の女性党首が金切り声をあげて詰め寄った!「総理!恋愛省と仕事省のどっちが大事なんですか!はっきりしてください!」 俺総理はひたすら慌てるのである。まさに想定外の質問なのである。
ちょっと笑えました。まったく同じではないけど、これに近いような状況ってあった気がします。
実際の個人レベルでみたときに、男性と女性をこの本にあるようなステレオタイプ的に論じることはできませんが、傾向として読んでみると面白く読めます。女性にとって参考になるのか、ならないのか。。。。うーむわかりかねます(汗)。手にとって読んでみて各自がご判断を。。。
2011-04-12
英語のための英語勉強は続かない。
電車に乗ってても、カフェに入っても、よくみかけるのが英語を勉強(たぶんね)している人。ひとそれぞれ英語を学ぶ理由は異なると思うけど、TwitterのTLをみていても英語を勉強している人が多くいることがわかる。
ボクも英語を勉強しておいた方がいいだろうと思って、自分なりに英語を勉強してきた。
が、しかし、長くは続かない。目的が曖昧でゴールがよく見えないからだ。そして英語そのものに魅力を感じない。嫌いでもないけどね。
いつ使うかもわからいことを学ぶ気にはなかなかならないのが正直なところ。将来に備えて何かすることにあまり価値を見出していないのでなおさらかも知れない。
そして、こんな本と出会った。
『大人のための「超手抜き」英語勉強方』水野麻子
8カ国語翻訳者が明かす 大人のための「超手抜き」英語勉強法 (アスコムBOOKS)
- 作者: 水野麻子
- 出版社/メーカー: アスコム
- 発売日: 2010/09/20
- メディア: 新書
- 購入: 2人 クリック: 9回
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水野さんは言う。
「勉強するための英語」と「使うための英語」は違う
と。ボクもいろいろ英語の勉強してきたけど、「勉強するための英語」はどうもダメみたい。
「英語をマスターする」のをあきらめて、仕事に関係することや趣味で関心のあることなど、最初は一分野だけに絞り、その分野の英語だけを対象にします。そして、そこから少しずつ外に広げていけばよいのです。広く浅くではなく、「狭く深く」を繰り返します。
なるほど。これならボクにも続けれる可能性がありそう。英語を「勉強」している感覚がないのもいい。
「絞読」。自分が必要なジャンルに絞って多読する。現実問題として、多くの英文に触れないかぎり、英語を習得することは難しいのですが、ジャンルを絞れば絞るほど、結果的に英語をマスターすることができます。まず自分にとって英語の「どの部分」が必要なのかを見極めることからはじまる。曖昧なまま勉強しても、曖昧な成果しか出ない。
自分が必要なジャンルははっきりしている。これならいけそう。ということで、実際に数冊、日本語訳がないけど、とっても読んでみたい本を数冊購入して、読んでおります(汗)。英語学習が長続きしないボクのような方は、こういった方法で英語に触れてみるのもいいかもしれません。
また、著者の水野さんは「日本人の英語学習時間は少なすぎる」といいます。あー、やっぱり少ないのか。絶対量ってあるよなぁ。
高校までの英語学習時間は1000時間。これは英語圏の1歳児と同じかそれ未満。2歳半のレベルに到達するのでも、1万時間。幼児は大半が聞くですが、日本の中高生は「英語という言語全体」をあいてにして、「読む」「書く」「話す」「聞く」を万遍なくこなすことを求められます。自分では毎日コツコツ量をつんでいるようでも、実際には全体のあちこちから少しずつつまみ食いをしているのと同じなのです。言語の習得は一般的に、生活の中で使う言語が一つに絞られている方が速くなります。
「選択」と「集中」なんでしょうね。そこにパワーを注いでいくことが大事なのは、「強み」について研究しているので、よくわかります。
かなり今までの学習スタイルを見直すことを強いられる英語勉強本かも知れませんが、英語学習でなかなか成果が出ないと思ったら、この本を読んでみるとヒントが多々みつかるかも知れませんよ。
2011-03-25
本は「自分にっとって」大事なところだけ読む
本好きなので、本の読み方や速読に関する本があると、すぐに手にとって読みたくなります。書評ブロガーの鹿田さんも「読書本」を書かれていますね。
『10分間リーディング』鹿田尚樹
- 作者: 鹿田尚樹
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2010/10/29
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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タイトルが釣りな感じの本ですが、読み方によっては10分でいけることもありそうです。ちなみにボクが本を読む場合、フォトリーディングの手法を使っていても、平均すると1〜2時間ぐらいでしょうか。もちろん精読はしておりません。
すべてを読んで得られることも、自分に必要な部分だけを読んで得られることも、その大きさにあまり差はありませんでした。言い換えると「本は大事なところだけ読む」ということです。
鹿田さんもこの本の中で書かれていますが、基本的な読み方はコレですね。大事なのは、その本の重要な所を見つけるのではなく、「自分にとって」重要なところを見つけて読むということです。もっといえば、「そのときの自分にとって」重要なところを探して読むということです。ただ、ボクの場合これでも、一応全体をぱーっと眺めるので、1〜2時間はかかってしまいます。
さらにはやく読むためにはどうするか?
第二のタイトルをつけてから読む
・私が( )たのめの( )のポイント
・○○が●●するための■■の方法
このように自分用のタイトルをつけて読むということですね。自分にとってのテーマがあると、何のためにその本を読むのかが明確になります。フォトリーディングでも言われていることですが、読む目的を明確にすることが大事です。それを「第二のタイトル」とすると鹿田さんは言っているのだろうと思います。
そして、
本を読むときは、まず目次をしっかりと読むことから始めましょう。目次は目標までの道しるべとなる情報がギュッと詰まった大切なページです。
といいます。読む目的が明確でテーマがしっかりしていれば、目次を読むことで、どこに力点を置いて読むべきか、事前に決めることが可能となります。場合によっては、まったく読まない章があってもいいのですから。
ボクの場合ここまでやると、本によっては10分間リーディングの本もあります。全てというわけにはいきませんが。最近のビジネス書は「目次」がかなり充実しているので、全体を読まなくても目次だけ精読すれば要点を押さえることができてしまいます。逆に目次が不親切な本の方が、本文をしっかり読むことになるのかも。ちなみに、当ブログで紹介している本は、全ページ読んでいる本ばかりです。この『10分間リーディング』もしかり。
2011-02-27
37歳が読んで思ったこと @ 『35歳までに読むキャリアの教科書』
35歳というキーワードの入った本をよくみかける。
ボクはおおよそ1年前に35歳という年齢を終えているけど、この手の本はその35歳という年齢に限らず有益なことが書いてある。
35歳といっても肉体的に35年たっているけど、精神的なものや温度間はかなりの幅があると思う。
けど、キャリアや仕事というとそうでもない。肉体的年齢が今の日本ではまだまだモノを言わせているし、様々な制度がそれを受けてつくられている。なんかギャップを個人的には感じる。
キャリアに詳しいジャーナリストの渡邊正裕さんは、
『35歳までに読むキャリアの教科書』渡邊正裕著
35歳までに読むキャリア(しごとえらび)の教科書 就・転職の絶対原則を知る (ちくま新書)
- 作者: 渡邉正裕
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2010/10/07
- メディア: 新書
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の中でこんなことを言っている。
全員が全教科で80点を取れることを目指すような従来型の教育は、規格大量生産を得意とする戦後の工業立国では有効だった。だが、生産拠点が中国をはじめとするアジアに移りつつある「ポスト戦後」経済においては、金太郎飴のような均質な人材は、もはや求められない。各自が才能を早期に発見しやすい教育へと政策をシフトしていく重要性が高まっている。
18歳、22歳、28歳、35歳、と、ベルトコンベアーで流れるような時間軸で人のキャリアや仕事なんて決まるものではないと思う。渡邊さんが言うように、経済成長時の頃ならそのあり方が劇的に有効だったのだと思う。
でも、今は成長は停滞しているし、別の見方としては成熟した経済ってことなんだろう。人口も増えることもなければ、モノも増やす気だってなくなるだろう。物欲の限界が見えてきている。
そんな中でどんな仕事をし、何でメシをくっていくのか?
そんなことを本気で考えるのはしんどいし、みんなとなんとなく同じ動きをしているば溺れ死ぬことはなさそうと思ってしまいやすい。
ポスト戦後のいま、全体のパイが増えないなかでは、才能なきところでどんなに頑張っても、絶対に報われない。本当のことを言ってしまうと身も蓋もないから、大人は子どもに無条件で努力の重要性を説くが、本当のことを教えるべきだろう。「才能ある分野で努力すれば、きっと報われる」「才能なき分野で努力しても無駄骨だ、おまえは絶対に失敗する」
どんなことでも努力すれば、誰でもできる。
ということは市場が常ね変化し、世界と情報が密接に複雑に絡み合う、複雑な今の社会では、そうもいかない。であればこそ、自分そのものが何を持っていて、どういう方向へ進んでいきたいのかを自覚していないと、混沌とした大海に飲み込まれてしまうだろう。
この本の中でもいっているが、その大海を泳いでいくには、才能・能力・価値観の3つを自覚することなのだろう。「自分特有の才能で、興味を強く持てる分野でやっていくなかでしか報われない」と、渡邊さんは言う。
「強み」についてこの14ヶ月研究してきたから、ボクもそれに強く同意できる。「才能」「能力」を絞り込むという現実は意外と厳しいものをその人に突きつけることになるのかもしれない。
でも、そこからはじめて本当のチカラでスタートできるのだと思う。




