下のWC欧州予選雑感に色々と加筆。
BSのスペイン戦では、なぜかバレロンが戦犯にされていた。その影響でいたるところでバレロンが戦犯にされてるし。あの実況・解説は本当に使えない。スペインの失点に結びついたミスパスをしたのはどうみてもシャビ・アロンソ。直後にリプレーが何度も流されていて、しかもバレロンは流血で包帯巻いているから遠めでも判別つくのに、プロの実況・解説は試合後までひたすらバレロンのミスだと強調。最後まで判別ついてなかった模様。あそこまでプロに自信満々に説明されたら、視聴者がバレロンのミスだと間違えるのも無理はありません。
そしてなにやら普段からバレロンがミスの多い選手に、アルベルダの方が展開力に優れていることになっていた。どちらかというと逆じゃないですか。1回中盤でミスしただけで「だからバレロンは使われないんですよー(のようなニュアンス)」だと。バレロンはトップ下の選手だっての。ラウールが絶対視されているから使われないの。絶対デポルの試合を観たことないと思う。他にも選手の判別ついてなさすぎ。

山本五輪監督 来季磐田監督へ

磐田は、現在チームの指揮を執る桑原隆監督(56)との契約期間が1年間。このため第2ステージの成績にかかわらず来季は新体制で臨む可能性が強い。そこで山本氏が新監督の有力候補に挙がってきた。その一方で経験豊富な外国人監督招聘(しょうへい)が選択肢として残っている。
山本氏は97、98年と磐田のヘッドコーチとして2回の年間優勝に功労があったが、Jリーグの監督経験はないことがネック。チームが今後、低迷した場合は、改革を迫られることから、大舞台の場数を踏んだ外国人監督が起用されるかもしれないからだ。
http://chuspo.chunichi.co.jp/00/soccer/20040910/spon____soccer__000.shtml

ジュビロの良心に期待します。でもいくら実績があっても、やる気のない外人監督はイラネ。

ファンタジスタとは?

総合の明るい未来を考えたときに必須なのはファンタジスタだ。
サッカーで言えば、ジネディーヌ・ジダン。古いけどロベルト・バッジォ
新しいところでは、カカだろうか。
ブームはやがて去り、総合格闘技という競技自体の面白さが問われる日が必ずやってくる。
そんなときにファンタジスタがジャンルを救うのだ。

じゃあ、一体ファンタジスタとは何ぞや?
http://hyper4.amuser-net.ne.jp/~auto/b13/usr/vtbanzai/brd1/comdsp.cgi?7794&&&14

これはサッカーでよく語られるテーマの一つなんだけど、有名格闘技掲示板の鷹板でファンタジスタ論が発生。かなり盛り上がっています。格闘技だけでも問題ないけど、サッカーと格闘技の両方に興味ある人ならよりおもしろいんじゃないですか。

ファンタジスタ』っていうのは言葉自体が一人歩きしていて、もはや明確な定義って言うのはないんじゃないですかね。そもそもサッカー用語とは言えないくらい普及しているし。大まかに言えば「ファンタジー(各自の定義で)を感じさせる者」でいいんじゃないでしょうか。サッカーで言えば「観ていて楽しい選手」というか。ちなみに『ファンタジスタ>それ以外の選手』という図式は存在しません。

イタリア語の名詞(fantasista)。語源はイタリア語で空想、霊感を意味するファンタジーア(fantasia)。
元々は、ウィットに富みアドリブの効いた即興芸が得意な舞台役者や大道芸人を指す言葉。あるいはファンタジーアを感じさせる者。
転じて、創造性豊かなインスピレーションと並外れたテクニックを持ち、世界のトップレベルにおいても、フィジカルに頼ることなく1つのプレーで局面を変えてしまう優れたサッカー選手を意味する。
戦術主義のアンチテーゼとしての側面も持っている。
世界共通の概念ではなく、国や人によって様々な解釈がある。
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%a5%d5%a5%a1%a5%f3%a5%bf%a5%b8%a5%b9%a5%bf

鷹番でも引用されているけど、はてなのキーワードにはこう書いてある。異論反論はあると思うんですけど、一般的にはこんなイメージではないでしょうか。書いた人はけっこう苦労したらしいですよ。引用されて少し嬉しかったらしい。
よく日本では単に『テクニシャン』が『ファンタジスタ』とされていますね。中田も中村も小野も松井も皆ファンタジスタ。これには少し違和感があるけど、『ファンタジスタ』に共通の概念などなくて、人それぞれによって解釈があって良いように思う。「観ていて楽しめる選手」という敬愛を込めた名称と言うのが共通認識でしょうか。信じられないようなミスをする選手なんかが敬愛とは違った意味で『ファンタジスタ』と呼ばれたりもするけど。最近ではジェームズとか。
自分が思う『ファンタジスタ』を象徴する選手はロベルト・バッジョ。後はドラガン・ストイコビッチ。この2人が双璧。想像も出来ないプレーをしてくれるテクニシャンというイメージがピッタシ。あとは昔のデル・ピエロルイ・コスタ、ジャウマにもそういったイメージがある。これらは自分がサッカーを見始めた時期にも大いに関係すると思うんですけどね。日本人でいるかは微妙。世界トップレベルでの結果が欠けている。ジャンニ・リベラというイタリア人選手がファンタジスタの元祖らしいけど、自分はプレーを観た事がない。ミス路線としてはイバン・カンポが外せない(笑)。
自分の『ファンタジスタ』の定義としてポイントは、目に見えるフィジカル面に多く頼っていない事と、世界のトップレベルでも活躍したこと。そして創造性豊かというか、誰もが考え付かなかなかったり、見惚れる様な華麗なプレーを魅せられる事。多少なりとも戦術主義の犠牲になっていたりするとさらにポイントが高い。現代サッカーに完璧に対応した選手なんかは、純粋なファンタジスタとは呼べないのかも。献身性や、高い守備力なんかを兼ね備えているのもポイントダウン。高いテクニックとかは大前提でしょう。
そしてどこか悲壮感というか、悲劇的なイメージを持っているとさらにポイントアップ。ファンタジスタってどこか浮かばれないイメージがあるんですよね。近代サッカーの荒波の中でどこか儚げなイメージ。そうなるとやっぱりバッジョとピクシーだわ(これは自分が最初にファンタジスタと認識した選手がバッジョとピクシーだったという面が大きい)。そういう意味で底抜けに明るいロナウジーニョは少しポイントダウン。別に選手としての価値がダウンという事ではなしに。彼の場合は献身性なんかにも優れているしね。まあ、あくまで定義は人それぞれです。

皆さんのファンタジスタって誰でしょうか? おそらくバッジョが一番人気でしょう。中村俊輔も人気は高そう。昔から言われているのがピクシー、ハジ、ゾラ、デル・ピエロ、オコチャ、リバウドジダンルイ・コスタレコバなど。最近ではロナウジーニョアイマールか。


凄くおもしろい反応を頂いたんで紹介。

http://d.hatena.ne.jp/spurs/20040909#p4 (hotular)
http://d.hatena.ne.jp/kerotaka/20040909#p2(ジェンナーロ・イヴァン・ガットゥーゾと私)
http://d.hatena.ne.jp/chai_consa/20040910#p3(ちゃいの何日坊主?(笑)日記)
http://jef.oops.jp/jefblog/archives/000227.html(飼い犬とボク)
http://d.hatena.ne.jp/shigepon/20040910#1094799933(日々精進)
http://d.hatena.ne.jp/sinisa/20040910 (One day,One kick)

やはりバッジョが一番人気。ロナウジーニョも人気高し。
ベルカンプという意見も。「想像もつかないプレーで楽しませてくれる」という点ではベルカンプは自分にとって最高峰の存在。新城戦でのスーパーゴールは1番衝撃を受けたゴール。他にも数年前のプレミアで、ロングボールをそのままトラップしてリフティングしながらゴールしたシュートとか、鬼キープからのリュンベリへの予想もつかないアシストとか、他沢山。トラップだけでお金を取れるという唯一無二の存在。でもファンタジスタというイメージとは少し違うんですよね。その辺は理屈じゃないんですが。
マラドーナという意見も。マラドーナの場合、自分は全盛期をリアルタイムで観ていなかったんで選考外になりました。プラティニジーコなんかも同じ理由。でもハイライトシーンだけ観るとファンタジスタの匂いは感じます。

格闘技のファンタジスタ

格闘技でファンタジスタの定義を無理やり決めるとすると、まず強いのは大前提。少なくともプロレベルでなくてはいけない。いくら観るものを楽しめさせられる選手であっても、アマチュアレベルでは少し違うんじゃないかと。存在自体ファンタジーであっても、曙なんかは断じて違う。実力が世界トップクラスだとさらにポイントアップですな。
そして身体能力よりテクニック面が優れている事。身体能力が最大のセールスポイントであるサップなんかは問題外。テクニックといっても、相手の良さを封じるようなテクではなく、一本ないしはKOが奪えるテクだと申し分ない。いくらテクニックに優れていても、膠着を誘発する地味な実力者は入りません。メッツァーとか。極めが強いとポイントが高いです。
そして見る者の想像もつかない突飛な技、観るものを見惚れさせるような華麗な技を決められること。それが実効面を伴っていると尚良し。桜庭のPRIDE初期のソバット、ストンピング猪木アリ状態からのロー連発、ノゲイラのスピニングチョーク、ハリトーノフシュルト戦でのロシアンポジションなんかはポイントが高いですな。既に確立されているセオリー通りのタクティクスを持つ選手はポイントが低い。
付加価値として人気(興行的貢献度)が高い選手はポイントがアップ。重要な試合で魅せた選手とか。この辺ですか。時代によって移り変わっていく面もあると思います。
格闘家で無理やり喩えると誰なんだろう。やはり全盛期の桜庭とルミナですかね。あとはリングスルール限定のヴォルグ・ハンや田村(純粋な格闘技かどうかは置いておいて)。皆試合が単純に面白かった。桜庭は上記のような技のデパートだったし、ルミナの常に一本を取りにいく積極性や秒殺劇には観るものを驚かせる魅力があった。ハンのコマンドサンボの衝撃、田村の回転体なんかも魅力的。
現在トップクラスのミルコ、ヒョードル、ヴァンダレイなんかは少しイメージが違うかな。身体能力が先立つイメージ(勿論技術も素晴らしいですが)。ノゲイラは近いかも。サップ戦は素晴らしかった。トム・エリクソンと渡り合ったブス先生もファンタジスタグレイシーは存在自体がファンタジーUFC初期のホイスはファンタジスタを超越した存在。サッカーでいうところのマラドーナのような。カンポ路線でいうとヤマヨシや永田さんとか。まあ、ファンタジスタの解釈は人それぞれです。

インド戦

予選という勝敗こそ重要な舞台でスコア的には4-0という快勝。インド相手に内容でどうこうっていうのは特になし。あのアルゼンチン戦からサッカーの内容が劇的に変化するも思えないし、まあ予想通りの低調な試合内容。でも勝ったから良し。3点目の展開は素晴らしかった。欲を言えばもっと点差が欲しかった所だけど。
高温多湿で劣悪な芝のアウェーのスタジアムで、停電のアクシデントをものともせず勝利した日本代表。精神的には充実してるんではないでしょうか。苦しみながらもアジアカップを優勝した経験はしっかりと糧になっている模様。あとは難敵オマーンに勝つか引き分けるだけ。頑張ってください。
選手のコメント集より

本山「でもタカ(高原)が絶好調だったし、タカがいてくれたことでやりやすかった」

テレビ観戦している人と、一緒にやってる人とでは随分印象が違うようです。高原には何とか頑張って欲しいけど、現時点で代表には必須でないような。相変わらず鈴木との2トップの相性は良くない。

アレックス「今日はグランドが悪かったんで、Jリーグの時ならワンタッチでコントロールできるところを2タッチでやらないといけなかった。」

ピッチコンディションによってプレーを使い分けられたという点では良いんだろうけど、世界の一級線ならワンタッチでコントロールしてしまうんでしょうな。でも欧州予選でも芝に悪戦苦闘していたチームもあった。イタリアとか。

サッカーで停電といえば

マドリーvsベティスを思い出した人が多かったようで。あの停電さえなければベティスが勝っていたような雰囲気だった。中断されてリズムが狂ったのか、後日再スタートした試合でベティスが勝ちきれなかった覚えがある。あの頃のベティスの勢いは凄まじいものがあった。シーズン前半戦あたりまでか。監督は確かV・フェルナンデスだったかな。違うかもしれないけど。圧巻だったのはバルセロナ戦。これは記憶に残ってる人も多いんじゃないでしょうか。ホアキンがF・デブールをブッチぎってゴールしたり、バレラが4人抜きのスーパーゴールを決めたりと、もうやりたい放題だった。懐かしい。あの頃、ホアキンは代表の中心選手に、バレラも代表に選出されるかと思ってたけどな。ホアキンは波がありすぎて伸び悩んでしまった。

欧州予選

試合をテレビで観るごとに加筆していきます。観ていない試合も雑感だけ。

グループ1
 ・オランダ 2−0 チェコ
 ・アルメニア 0−2 フィンランド
 ・アンドラ 1−5 ルーマニア

オランダ:
ファン・デル・サール;N・デ・ヨングハイティンハ、オーイヤー、ダービッツファン・ボメルスナイデルファン・デル・ファールト(64分ブラールズ)、カステーレン(74分マカーイ)、カイト、ファン・ホーイドンク(86分ファン・ブロンクホルスト

チェコ
P・チェフ;ボルフ、ヒュプシュマン(62分ヴァホウシェク)、イラネク(58分グリゲラ)、ウィファルシヤンクロフスキロシツキーティーツェ(75分ロクヴェンツ)、バロシュ、ハインツ、コラー

両チームとも主力不在で飛車角落ち。ロッベンファン・ニステルローイチェコネドベド、ガラセク、ポボルスキ、スミチェルが怪我のため不在。選手層に劣るアウェーのチェコの方が不利と予想された。
ファンバステン新監督による新生オランダの予選初陣。オランダ伝統の3-4-3復活。EUROのようなコクー次第でSB(4バック)がウイングバック(3バック)のようになるシステムではなく、純粋な3バック。スウェーデンとの親善試合は4バックだったけど、ファンバステンは3バック主体で行くつもりなんですかね。それとも2つのシステムを相手によって使い分けるのか。
オランダが2-0の快勝でEURO予選と本戦の借りを返したわけだけど、この結果で両チームの序列が決まったという事はないですな。ファン・デル・サールがのファインセーブがなければ試合はどう転ぶか分からなかった。オランダは相変わらず以前(EURO2000まで)のような連動性が感じられない。全体が間延びして前線は孤立意味だし、攻撃は個人技頼みという点は否めない。そういう意味で個人突破に優れたロッベンは必須かなと。先発に抜擢されドンクは見事に2ゴール。ファン・デル・ファールトもアシストパスは良かったけど、全体的な印象はいまいち薄かった。内容では押され気味だったオランダだけど、予選最大の敵にきっちり勝利した事は今後に向けて何よりの好材料でしょう。
一方のチェコネドベドポボルスキーがいないと少し厳しそう。このグループはルーマニアも控える死のグループ。EURO予選落ちしたせいかイマイチ前評判の低いルーマニアだけど、他グループだったら少なくとも対抗には挙がるであろう強豪。EURO予選では誤審に泣かされたという悲劇があった。キブ不在の時期に取りこぼしがないというのは好スタート。チェコもオランダも気は抜けないとみた。スオミ戦を取りこぼしたチームが予選落ちの危機になってしまうのは厳しいです。チェコはいきなり正念場なのかも。

グループ2
 ・グルジア 2−0 アルバニア
 ・ギリシャ 0−0 トルコ
 ・カザフスタン 1−2 ウクライナ

EURO王者のギリシャはまたも勝ちきれず。だから勝ち点の欲しい試合ではツァルタス使っていけって。リアクションサッカー主体だと、相手が引き分け狙いで来る可能性のあるホーム戦や格下相手に、確実に勝ち点3を獲得するのは難しいです。
AFC脱退でWC出場がほぼ不可能になったカザフスタンウクライナ相手に健闘。ウクライナはいつも格下相手に勝ち点を落として予選突破を逃していたんで、苦戦の末であっても勝ち点3を獲得できたのは良かったんじゃないでしょうか。

グループ3
 ・ルクセンブルク 3−4 ラトビア
 ・ポルトガル 4−0 エストニア
 ・スロバキア 7−0 リヒテンシュタイン

概ね順当な結果に。FW不足のポルトガルにあって、格下相手とはいえポスティガがゴールしたのは光明。パウレタもゴールしているんだけどね。世代交代がほぼ完了しているポルトガルは安定感がありそうです。逆のフランスは大変。

グループ4
 ・スイス 1−1 アイルランド
 ・フェロー諸島 0−2 フランス
 ・イスラエル 2−1 キプロス

スイスvsアイルランドというグループ4の行く末を決める重要な試合はドローに。ホームで勝てなかったスイスの方が少し痛手なのかな。
試合は観ていないけど、フランスはどうやら4バックに戻した模様。当然。フランスは特定の司令塔にボールを集めたり、サイドからクロス主体のサッカーは止めた方がいいと思う。アンリを中心にするならね。マイボールにしたら、前線にスペースがあるうちに早めにトップに当てるか、サイドのスペースに展開していった方が良いでしょうな。ということでジュリとピレスの両翼というのは良いと思う。ロテンとエブラのモナコの左サイドコンビは捨てがたいけど。

グループ5
 ・モルドバ 0−1 イタリア
 ・スコットランド 0−0 スロベニア
 ・ノルウェー 1−1 ベラルーシ

イタリアはまたも苦戦。「デル・ピエロ復活のゴール」と言いたい所だけど、これからの継続性次第でしょうな。ノルウェーとアウェーで引き分けたベラルーシが伏兵になりそう。U-21選手権ではかなり良いサッカーをしていたしね。天才A・フレブ不在で引き分けたのは好材料

グループ6
 ・オーストリア 2−0 アゼルバイジャン
 ・ポーランド 1−2 イングランド
 ・ウェールズ 2−2 北アイルランド

イングランドは世代交代が急務なわけではないから、予選敗退(3位以下)の可能性は少ないんじゃないですかね。GKとスコールズの穴(左MFの人選)くらいか。苦戦しながらも勝ったのは良い結果。ウェールズ北アイルランドのイギリス対決はドロー。ホームで勝てなかったウェールズは苦しいな。

グループ7
 ・ボスニア・ヘルツェゴビナ 1−1 スペイン
 ・リトアニア 4−0 サンマリノ

スペイン戦は後で観るつもり。アウェーといえ格下相手にドローとはいただけないです。リードしているのに、ピボーテで守備に1番優れているアルベルダシャビ・アロンソに交代させるのはどうなんだ。まあ観てみないと分からんが。

スペイン:
カシージャス;サルガド、エルゲラプジョル、ロメロ;ビクトル(50分モリエンテス)、アルベルダ(71分シャビ・アロンソ)、バラハ(58分バレロン)、ビセンテレジェス、ラウール

スコア見たら単にスペインが攻めあぐねてドローという展開かと思ったけど、試合を見てみたら違った。ポゼションはスペインだけど、決定機ではボスニアの方が多かったんじゃないかな。スペインはボスニアの出足の早いプレスに苦しめられ、ショートカウンターから何度もピンチになっていた。スペイン自体の出来もイマイチ。アウェーの重圧、コンディションの問題もあると思うけどね。
スペインはピボーテのバラハとアルベルダが鬼プレスに苦しんで思うように展開できない。トップ下付近のラウールの至っては右往左往するだけ。最前線のレジェスにも前を向けるような位置でパスは来ないし、DFを背負ってのプレーじゃ活きてこない。ポスト役をこなせるFWもいないし、中盤から効果的な展開が出来ないからサイド攻撃が思うようにいかない。プレスに苦しんでミスをすると、すぐさまショートカウンターの餌食。スペインはボスニアのプレスからの速攻にかなり苦しんでいた。
それでもイマイチだったビクトルを下げて最前線にポストになれるモリエンテスを入れ、最前線で苦しんでいたレジェスをサイドにすると少し流れが変わる。ピボーテの位置に途中投入されたバレロンもシンプルに捌いてリズムを創る。レジェスの右はイマイチだったけど、途中で左のビセンテとポジションチェンジしたら結構良い感じ。右に移ったビセンテが切れ込んでの強烈ミドルで先制。見事なゴールだったけど、GKが一級線だったら止められていたかな。
リード後にアラゴネスアルベルダに代えてアロンソ投入。守備力のあるアルベルダをリードしているのに下げて、展開力に優るアロンソの投入。これは試合を見る前は疑問だったけど、今日のアルベルダがプレスに苦しんでミスを誘発していたから分からないでもない。でもバレロンアロンソのドブレピボーテは無茶でしょう。誰が守備するの? なんか雲行きが怪しくなってきた所を、アロンソの致命的なプレゼントパス(アホ実況・解説はひたすらバレロンと連呼してた)を手にしたボスニアが、素晴らしいショートカウンターで同点に追いつく。その後はモリエンテスが奮闘するも、大事な所でシュートを打たなかったり、ビセンテが決定機をふかしたりして終了。
今日のラウルの出来なら、トップ下にバレロン投入でも良かったかな。バレロンは今日みたく中盤の底で守備に忙殺されるより、高い位置で攻撃に絡んだ方がやっぱり良い。不調時のラウールがトップ下だと攻撃がスムーズにいかない。パートナーのレジェスはスペースではなく足元にパスが来すぎて怒っていた。惜しくもバーに当たったシュートは入っていれば良かったんだろうけどね。経験豊富なアラゴネスであってもラウールを切る事は容易ではないと。ラウールの扱いというのが今後の鍵を握りそう。不調が続く彼に拘りすぎるようだと、格下相手にも足元を掬われかねない。
ボスニアは予想以上に強い。知ってる選手というと、バイエルンサリハミジッチ(チームと同じのSB。本来はSHなんだけどね)、高原のいるHSVのバルバレス、マドリーにいたバリッチくらい。バルバレスはブンデスで得点王争いもしたように本来はFWなんだけど、このチームでは何とボランチ。びっくり。そして選手が出足の早いチェック、積極的なプレスをかけてくる。ピボーテでさえ前を向いて自由に持たしてもらえない。スペインのDFラインからのショートパスをよくカットしていた。そしてボールを奪ったら前線に素早く展開。旧ユーゴらしく足下がうまい選手も多い。このチームは予選でも他国をかなり苦しめるんじゃないかな。最近の戦績見たら、スオミ、そしてなんとフランスにも勝っているんだよね。イスラエル戦の連動性に欠けたフランスを見たら、この鬼プレスのボスニアには苦戦するわな。

グループ8
 ・スウェーデン 0−1 クロアチア
 ・ハンガリー 3−2 アイスランド

まだ観てない。スウェーデンがアウェーで完封負けって言うのはちょっと信じられない。メンバーもベストだし。クラニツァール親子率いるクロアチアは侮れないようです。ハンガリアイスランドの伏兵対決はホームのハンガリー勝利。ここはけっこう混戦になりそう。