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2018-04-14 寝落ちに最適なイヤホン(寝ホン)

寝落ちに最適なイヤホン(寝ホン)

| 18:45 | 寝落ちに最適なイヤホン(寝ホン)を含むブックマーク


早めにベッド(布団)に入り、好きな音楽を聴きながら、そのまま睡魔に負けて、眠りに落ちる。覚醒と睡眠の境目はぼんやりとしている。両者の輪郭は曖昧で、音楽が次第に遠ざかっていく。そのまま意識を失い、無の世界へ。最高である。


今日はそんな寝落ちに最適なイヤホン、「寝ホン」を選んでみた。


イメージとして、カナル型はあまり良くないというのがある。横になったとき耳が痛くなる。しかしカナル型でも「寝ホン」としてしっかり機能したものもある。インナーイヤーでも寝落ちに適したものは限られている。


apple純正『EarPods』



iPhoneにも標準で付属するイヤホンが馬鹿にできないのである。登場以来、評判も良く、音質もそこそこ良くて、装着感も最高。これで決定版、となると話が続いていかないので、より良いものを探し求める旅は続く。


ゼンハイザー『MX475』



寝るときに使用するイヤホンを探し始めた頃、インナーイヤーのものを探していて、ゼンハイザーから選んだが、「寝ホン」としてはダメだった。ハウジング部分のうち耳から外側の部分が大きく重くて、また持ちにくい形状をしているため、外れやすく、元に戻しにくかった。耳に入っている部分が半分、耳から出ている部分が半分、というイメージで、どうしてこんなにフィットしにくいデザインになっているのだろうか。インナーイヤーだから良いというわけではない一例として挙げた。しかし、音質はなかなか良い。3,000円弱で買うことができるレベルを超えている。


また同じく、インナーイヤーのタイプで、JVC(旧ビクター)の「グミホン」シリーズも使用したが、至って普通のイヤホンという感じで、満足に至らなかった。


AKG『Y20』


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カナル型なのに圧迫感はそれほどでもなくて合格点。2,000円強という廉価の価格帯なのに、音質がなかなか良い。低音の量感もじゅうぶんで、『EarPods』よりは音の分離に優れ解像度が高く、よりダイレクトに音楽が届いてくるイメージがある。なのに耳を横にして寝ていてもカナル型としては許せるレベルで、痛くはならない。いまでも日によっては取り出してきて使用している。


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合わせて、別売りのケースも購入。


■フィリップス『SHE4205WT』


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最高。これこそ探し求めていた「寝ホン」。音の傾向は『EarPods』と同様に雰囲気重視だが、本体がさらに小型。これは寝落ちのために開発されたのではないかと想像するくらいだ。耳に穴の部分に置いておく、というイメージで圧迫感はなし。まったく邪魔にならない。外れやすいという声もあるようだが、睡魔が訪れ、音楽が邪魔になってくる頃に自然に外れている。自分で無意識に外しているのではないかと思われるが、すぐに外れるのが良い。購入してから、ほとんどこちらを使用している。いま怖れているのは、生産中止になることだ。家電メーカーに限らず、最近は、顧客の満足度や、クオリティの高さと関係なく、すぐに生産中止になってしまう。そのため、一生ものとして、もう二つくらい購入しようかと思っている。

2018-04-13 大阪上町『中華そばうえまち』

大阪上町『中華そばうえまち』

| 02:07 | 大阪上町『中華そばうえまち』を含むブックマーク


先日、大阪でよく知られているラーメン店中華そばうえまち』に行ってきた。私はラーメン店巡りをするようなマニアでは全くないが、この店のことは知っていた。関西グルメ情報紙『あまから手帳』に掲載された店をまとめた『大阪ミナミ100選』に、この店が載っていたのだ。店主は大阪の名店、ラーメン好きなら誰でも知っている『カドヤ食堂』の出身。


写真で見るラーメンの美しさに、いつか行って見たいものだと思っていたのだった。



大阪市内で家からも遠くないので、いつでも行けるが、いつでも行けるということで、行かないままになっていた。それが先日、特に予定もない休日があって、いよいよ出掛けて行った。


私は、開店直後を狙って向かう。しかし、グーグルの経路検索などできちんと乗る電車を決めず、焦って速足などで歩いたりしなかったので、着いた頃にはすでに開店時間を過ぎていた。店の外にもう3名待っていた。私はその後に続く。さらにその後、私の後に3人4人5人目が続いていった。ラーメン店なので、回転は早く、20分もしないうちに、私の前には誰もいなくなる。


いよいよ私の順番が来て店内に案内される。店内はカウンターのみで全部で8席。しかし、外から想像するよりも奥行きがずっと広い。横の席との幅が広く確保されている。よく人気店でも隣の席との距離が近くて肘同士が当たりそうな店が多く、そういう店は私はあまり得意ではない。ひしめき合っている感じがどうも苦手だ。その点こちらは距離が広くて良かった。自分のスペースが保障されていると、味に集中できる。私は850円の中華そばを注文する。


常連らしい客が、店主と何やら世間話をしている。その常連客の前には瓶ビールがあった。ご飯ものと中華そばでチビチビやっていた。飲もうと思えば昼からビールを注文することもできるのだと知った。他の客は、この周辺のサラリーマンと、40代後半くらいのカップル(夫婦?)。醤油以外にも、塩ラーメンを食べている人もいる。「塩」という手もあったのか。醤油ラーメンの店というイメージがあって、醤油を食べたくて来たので、塩という発想はなかった。


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そのうち私の中華そばが出来上がる。その肝心の味だが、文句なく美味しい。これこそスタンダードな『ザ・醤油ラーメン』というものだった。スープは、醤油の一番美味しい面を引き出している。麺はやや柔らか目で、優しさが溢れている。チャーシューは脂身付きの肉厚なチャーシューが一枚。これだけをご飯に乗せて食べたいレベルのチャーシューだ。メンマもありきたりではないような気がする。とにかく、一つ一つがいちいち美味しい。


先述した『大阪ミナミ100選』によれば、スープは「大和肉鶏、黒さつま鶏「黒王」、霧島高原純粋黒豚を使用」と書かれている。高級食材。麺は自家製の平打ち麺。歯ごたえが凄くあるというタイプではなく、のどごし重視のツルツルのタイプ。ちなみに「麺硬め」などの注文は出来ない。スープ、麺、薬味、チャーシュー。文句のつけようがない。客の好みを反映させると、バランスが崩れるのだろうか。完成品の味のバランスとは、それくらい繊細なものなのかもしれない。


私は出身が関西ではなくどちらかと言えば東の文化で育ったので、昔から、ラーメンと言えば東京風の醤油ラーメンだった。塩や味噌豚骨ラーメンを食べて、美味しいと思いつつ、もしも一生同じ味のラーメンしか食べられないとなったら、迷わず醤油を選ぶ。


なので、とても嬉しい。それも、素材や材料を吟味し、良い素材を使って、熟達した手順で作られた極上の逸品。


食べ終わり、850円の勘定を済ませて店を出る。待っている人の列はさらに伸びるかと思えたが、そうでもなかった。私が店を出る頃も同じくらいの状態だった。このくらいなら次回も待つことを気にせず、行くことができる。極上の「醤油」を食べられるこの店の「塩」はどうなのか。今はそれが気になっている。


中華そばうえまち】

住所/大阪府大阪市中央区上町A番22号

営業時間/11:00〜14:30・18:00〜21:00

定休日/月曜

2018-02-20 エロール・ガーナーの音楽

エロール・ガーナー

| 19:30 | エロール・ガーナーを含むブックマーク


ジャズピアニストエロール・ガーナーピアノが好きだ。


エロール・ガーナーは、1940年代から1970年代に活躍したピアニストとして、ジャズファンにはよく知られている。小さい頃から音楽に親しみ、独学でピアノをものにした左利きのピアニスト。彼は、生涯にわたって楽譜が読めなかった。彼には絶体音感が備わっていたのか、楽譜がなくても、聴いた曲を自分のピアノで再現して聴かせた。有り余る才能と揺るぎない個性を持った彼にとって、楽譜は不要なものだったのかもしれない。


左手は利き手であるため、五本の指を駆使した重厚和音で、右手は華やかなシングルトーン。そして彼の特徴の一つである、「ビハインド・ザ・ビート」。低い音域をカバーする利き手のテンポが正確であるのに対し、右手はやや遅れて出てくる。左手と右手の微妙なずれが自然なアドリブみたいに、音楽に生き生きとした躍動感を与えている。彼のピアノから弾き出される音の粒は、北海道で食べるイクラのように一粒一粒が美しく、生命力に満ちている。彼の音楽作りは、古風で、懐古趣味的で、レトロで、やや大げさである。表現に小難しいところはなく、ひたすらエンターテイメントに徹している。彼はステージでも笑顔を絶やさなかったというくらいで、眉間に皺を寄せて演奏することもない。客は彼の陽気なピアノにつられて心が躍るような、幸せな気持ちになる。


そんなエロール・ガーナーの良さを一言で言うと、「味がある」ということだろうか。嫌いな人にとっては、「癖がある」と感じるのかもしれないが、好きな人にとっては「味がある」ということになる。楽譜を読めず、独学だけで来た人ゆえに、彼の前に同じようなスタイルのピアニストは存在せず、彼の後に同様のスタイルのピアニストは現れなかった。ワン・アンド・オンリー。エロール・ガーナーよりも正確にピアノを弾く人や、華麗に弾きこなす人は多いのかもしれないが、彼のようにオリジナルなピアニストは他にはいない。


エロール・ガーナー『ミスティ


ミスティ

ミスティ


エロール・ガーナー楽譜が読めないのに、いくつもの名曲を残している。後に歌詞も付けられてジャズボーカルのスタンダードナンバーにもなった『ミスティ』もエロール・ガーナーの作品だ。彼にとっては演奏・録音という行為でしか作品が生まれなかったはずなのに、今でも演奏され、歌い継がれている。それは凄いことだ。名曲『恋とは何でしょう』もエロール・ガーナーにかかると、とてもノスタルジックで1950年代の風景が思い浮かぶようだ。『フラントナリティ』はガーナ―節が全開。


エロール・ガーナーコンサート・バイ・ザ・シー』


コンサート・バイ・ザ・シー

コンサート・バイ・ザ・シー


『四月の思い出』、『枯葉』、『パリの四月』などのスタンダード曲が満載。『枯葉』はビル・エヴァンスと比べて聴きたい。全然違う。芸術性と大衆性。もちろんそれぞれに優劣はない。両極端という感じがする。ノスタルジックで優美で、最後はかなりパワフル。ハンマーで叩くみたいな、力強いピアノを聴くことができる。


■エロール・ガーナ―『コンサート・バイ・ザ・シー(完全版)』


コンサート・バイ・ザ・シー 完全版

コンサート・バイ・ザ・シー 完全版


コンサート・バイ・ザ・シー』の発売から60年後に未発表曲11曲を含む完全版が発売され(数年前のことだ)、ファンを喜ばせた。全3枚のうち、完全版としての演奏は2枚のCDに収められ、残る1枚には原盤のプログラムが高音質で収録されている。高音質なのは3枚目だけではなく、全編リマスタリング処理されている。


エロール・ガーナーパリの印象』


パリの印象

パリの印象


旅先のパリでさらに陽気なエロール・ガーナーパリの空気と合っているのだろうか。『ラ・ヴィ・アン・ローズ』、『ムーラン・ルージュの歌』がとてもパリらしい。とても楽しい演奏で、聴いていると陽気になってくる。また、このアルバムでは、何曲か、ピアノに替えてチェレスタを演奏した曲があり、それも聴きどころとなっている。

2018-02-18 ラヴェル『左手のためのピアノ協奏曲』

『左手のためのピアノ協奏曲』の名盤

| 16:19 | 『左手のためのピアノ協奏曲』の名盤を含むブックマーク


ラヴェルピアノ協奏曲は2曲残されている。どちらの曲も、私がクラシック音楽を意識的に聴こうと思って色々と聴き始めてから、最初の頃に聴いたピアノ協奏曲だった。


私は元々、クラシック音楽をメインで聴いていた訳ではなかった。音楽鑑賞は好きだったが、本格的にCDを集め出したのはジャズからだった。いまでもジャズCDは、クラシック音楽ほどではないが沢山持っていて、CDラックの広い範囲を占拠している。


昔、ジャズを聴いていた頃、クラシック音楽に詳しい知人に、ラヴェルの2つのピアノ協奏曲、つまり『ピアノ協奏曲ト長調』(以下、『ト長調』)と『左手のためのピアノ協奏曲』(以下、『左手のための〜』)を勧められた。


ジャズが好きなら、ラヴェルピアノ協奏曲を聴いた方がいいよ。ラヴェルピアノ協奏曲は2曲あって、ジャズの影響を強く受けているんだ。ジャズが好きならきっと気に入ると思うよ。」


当初は『ト長調』の方に夢中になって、『左手のための〜』はそれほど聴かなかったのだが、いまは後者の方を好んでよく聴く。メロディも斬新で、迫力満点。そして、ラヴェルの素晴らしいオーケストレーション。新しく、ややグロテスク。獰猛でありながら、華やかな曲だ。


この曲は、第一次世界大戦で右手を負傷したピアニストウィトゲンシュタインの依頼によって作られた曲で、ピアニストは右手を使わずに、左手だけで演奏する。クラシック音楽楽曲の種類には、バラエティに富んだ曲が多いが、そんな曲まであるとはなんて深遠な世界なんだろう、と、当時とても印象的だった。


しかしこの曲は、ピアノパートのあまりの難しさに、依頼した本人が弾きこなすことができず、それがもとでラヴェルウィトゲンシュタインは疎遠になってしまったとか。


左手は通常は低音域の位置にあるので、それだけで曲を書くと単調なものとなってしまう。そういう制限を抱えたまま、広い鍵盤を左手だけでカバーし、両手で演奏するのに遜色ない和音を出すいうのがこの曲の面白いところである。『ト長調』同様、ピアノパートだけが目立つ作品ではなく、ピアノ入りのオーケストラ作品としての完成度が非常に高い。また、ピアニストにとっては非常に高いレベルの技巧を要求される難曲で、『ト長調』の方よりも難度は高いらしい。


それでは、私が好んで聴いているCDをいくつか紹介していきたい。


■クリスティアン・ツィマーマン



まずはツィマーマンのピアノブーレーズの指揮による演奏を、この曲の定番に挙げたい。計算された迫力、緻密な構成、テクニック、音色の美しさ、申し分ない。クリーブランド管による極上のサウンド。精度が非常に高い。スワロフスキーのクリスタルのような、透明な響きに痺れる。細部にまでツィマーマンの美学が行き届いた丁寧な演奏で、安心して聴くことができる。


■モニク・アース



新しい演奏は解像度、見通し優先で、モニク・アースのような、雰囲気のある音色が少なくなった。ひたすら上品である。お屋敷で深窓の令嬢が弾いていそうなノーブルな演奏となっている。


■ピエール=ロランエマール


このCDは、「鬼才」ピエール=ロランエマールによるお国ものという訳で、聴かないわけにはいかない。同時に収録されている『ト長調』の方が私にとってはあまり好みでなかったが、『左手のための〜』の方は名演。オーケストラの冷たさ。冷たいピアニズム。凍えるような冷たい迫力に、こういうタイプの演奏もあるのかと、カルチャーショックを覚えた。凄い演奏だ。


ユジャ・ワン



若きテクニシャン。ずば抜けたテクニックと曲の本質を鷲掴みにする高い音楽性。メカニカルな面では、詳しいことはわからないのだが、柔らかいのに強靭で、腕のバネの素材が違うのではないかと思わせるようみたいで、こんなに躍動感のあるパッセージを聴かせるピアニストを私は他に知らない。現役のピアニストのなかでも最高レベルのテクニックではないだろうか。もう出てきてから暫く経っているが、個人的には彼女の登場は、クラシック音楽を聴いてきて、大きなものだった。登場時のインパクトでは、アルゲリッチに並ぶ(リアルタイムで知らないけれど)。中国出身のピアニストには他に、同じくテクニシャンで売れっ子のラン・ランがいるが、私はラン・ランよりも好きだ。

桃りん桃りん 2018/02/19 18:35 まだ持っていません。購入リストに。

ushinabe1980ushinabe1980 2018/02/20 16:48 桃りんさん、どのCDにピアノ協奏曲が2曲とも収録されているので、よろしければどうぞ。

そうすけそうすけ 2018/03/11 12:22 初めまして。いつも楽しみに拝見しております。
ここでご紹介のCDですが、アルゲリッチではなくミシェル・ベロフではないでしょうか?なにか勘違いでしたら申し訳ありません。。

ushinabe1980ushinabe1980 2018/03/11 13:50 そうすけさん、ご指摘ありがとうございます。ご指摘の通り、ト長調はアルゲリッチで、『左手のための〜』はベロフです。そのまま載せていたら間違った情報がそのままになるところでした。言っていただきありがとうございました。既にお読みいただいた方につきましては、間違った情報を載せてしまいすみませんでした。ベロフの演奏も素晴らしい演奏であることに変わりはありませんが、内容的に修正しようのない誤りの為、該当部分を削除いたしました。

2018-01-17 SONY・MDR-1000X

SONYのワイヤレス『MDR-1000X』

| 18:53 | SONYのワイヤレス『MDR-1000X』を含むブックマーク


ソニーワイヤレスノイズキャンセリングヘッドフォン『MDR-1000X』を買った。



→2017年1月29日のブログ「ゼンハイザー『MOMENTUM On-Ear Wireless』を買った」

→2016年8月18日のブログ「Bose『Quiet Comfort 25』」

→2016年3月13日のブログ「ゼンハイザー『HD598』/DENON『MM400』」


過去に当ブログで紹介してきたように、これまでいくつもヘッドホンを購入してきた。冷静に数を数えていくとげんなりするが、それぞれに良い点があるし、これまで新しいものを買っても古いものを使わなくなるということがあまりないので、自分なりに納得している。


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そこで今回買ったソニーの『MDR-1000X』はどうなのか。これがとても良い製品だった、どのくらい良いかと言われると、いままでいろいろ買ってきて、用途に応じて使い分けてきたが、これで他を使わなくなってしまった。そのくらい良い。


音だけで言うと、他に良いものがあるかもしれない。


つけ心地で言うと、他にもっと楽なものが見つかるかもしれない。


見た目がスタイリッシュで、持つ喜びが得られるものが他にもあるかもしれない。


私はテレビもソニーで、出たばかりの頃にCDウォークマンも使い(最初の頃の名称は『ディスクマン』だった)、過去にはバイオも使い、電子手帳『クリエ』まで使い、『PS VITA』すら持っている、ソニーファンなのに、ソニーヘッドホンに対して偏見があった。ゼンハイザーとかBOSEを重用していた。しかしこんなに良いとは。


まず、ノイズキャンセリングの性能が最高だ。地下鉄で静かなピアノ曲を聴けるレベル。ノイズキャンセリングの性能は凄まじく、車内のアナウンスさえも消してしまう(右耳のハウジングを右手で覆うとマイクから外の音を拾うこともできる)。


そしてBluetoothで、コードの煩わしさから解放される。私は持っていないが、新しい『iPhone 8』、『iPhone X』のも最適だろう。


サウンドは昔のソニーから想像される、派手目のものではなくて、客観的に、バランスよく鳴らせるタイプ。ジャズにもクラシックにもJPOPにも合う。音の傾向は、神経質なものではなく、スケールもじゅうぶんだ。私の好みだった。


地下鉄の車内で、ショパンバラードを聴いている時、音楽以外の周囲の音は無音となる。ソースの録音状態にもよるが、ピアノの音だけでなく、ピアニストの呼吸、ペダリングの音、ピアノの鍵盤が動く物理的な音まで再現する。


最高のノイズキャンセリングの性能に加え、音質の良さが際立っている。付け心地だって、ゼンハイザーの『MOMENTUM On-Ear Wireless』を凌駕し、付け心地に定評のあるBOSEの『Quiet Comfort 25』に迫る。『MDR-1000X』は、今後名機と言われるようになるのではないか。


市場には新しいバージョン『MDR-1000XM2』(以下『M2』)が登場しているため、価格が下がっているのも決め手になった(在庫はまだあるのだろうか)。『M2』では、バッテリーの持ちが伸びている。



出掛けて行くとき、常に鞄に入れて持ち歩いている。ヘッドホンにしてはコンパクトだが、小さいバッグには入らないので、新しいバッグを買った。これで、地下鉄でも、騒がしい喫茶店でも、音楽に没頭できる。ラヴェルオーケストラ作品を聴いている時など、ヨーロッパのどこかの街のまるで音響のよいホールで聴いているみたいだった。


ヘッドホンの購入もこれで、打ち止めとなるか。

桃りん桃りん 2018/01/17 19:08 本当に、ヘッドフォンコレクターと呼びたくなります。
私はインナータイプのものしか使いませんので、ノイズキャンセラーについてはにわかに信じがたいのですが、そこはソニー。たいしたものですね。

ushinabe1980ushinabe1980 2018/01/21 00:01 桃りんさん、コメントありがとうございます。ノイズキャンセリング機能については、インナーイヤーのものでも、出始めの頃はホワイトノイズが大きかったり、効果も薄かったりしましたが、最近のものは本当に周囲の騒音を消してくれます。音量も大きくならないため、耳にも優しいです。