Charles John Huffam Dickens, 1812-1870
19世紀イギリス小説の大家。特に長編小説を得意とし、緻密な描写力で当時のロンドンに住む人々を描き出した。労働者階級を主に描いた彼の作品は、当時は単なる通俗小説とも目されたが、死後しばらくしてから評価が高まった。ドストエフスキーからジョン・アーヴィングまで、後の小説家たちに影響を与える。
クリスマスプレゼントを長男がものすごく喜んでくれて朝から上機嫌です。 どうも、はるひまパパです。 クリスマスに何かクリスマスっぽい本読みたいなあと思って今回読んだ本がこちら。 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a; b[a]=b[a]||function(){arguments.currentScript=c.currentScript ||c.scripts[c.scripts.length-2];(b[a].q=b[a].q||[]).push(arguments)}; c.getElementById(a)||(d=c.c…
前回のテーマ「クリスマスキャロル」と同じチャールズ・ディケンズ作の「オリバー・トゥイスト」が今日のテーマ。 今回は本からでは無く、映画を見た感想になる。 小学生の頃、世界的大人気の子役マーク・レスターが主演を務める「オリバー!」を映画館で家族と見た時、同じ年頃のオリバーや子供達が(孤児のための)救貧院で、ひどい扱いをうけているシーンが強く印象に残ったものだ。大広間での食事で、子供達の前にはちゃぷちゃぷの(お粥の)椀のみが配られ、ひもじくてお代わりを申し出たオリバーは、生意気だと言って確か耳を摘ままれて救貧院から放り出されたのだった!ただでさえひもじかったのに、この先どうするんだ?というところか…
クリスマスシーズンに向け少し前から、文庫本「クリスマス・キャロル」を味わいながら読み進めていた。ビクトリア朝時代の英国人チャールズ・ディケンズによるこの本は、これ迄あらすじを知る程度だったが、なんとなく気にはなっていたのだ! アーセナルを端緒としたイングリッシュ・プレミアリーグ、ハリポタ、etc、、自分の生活に今、英国の風がよく吹いていることも影響しているww 〈以下ネタバレあり〉 ロンドンの街ではクリスマスシーズンにはいつも、恵まれない人への寄附を募る。ケチな主人公スクルージは、当然まったく協力しない! 「救貧院や監獄が税金で運営されているだろう?税金を納めているのだから!」と言って。 欲深…
「アラビアンナイト」と無関係ではない作品として、ここで「クリスマス・キャロル」について触れてみる。 「クリスマス・キャロル」は英国の文豪チャールズ・ディケンズによる小説で、1843年(日本では天保年間にあたる)に出版された。 中島孤島は『クリスマス・カロル』の翻訳も手掛けているが、出版されたものは下記のとおりである。 1920(大正9)年『世界少年文学名作集 クリスマス・カロル』精華書院内家庭読物刊行会 1932(昭和7)年『春陽堂少年文庫 クリスマス・カロル』春陽堂 1954(昭和29)年『世界少年少女名作選集 クリスマス・カロル』同和春秋社 以上の3冊は、「クリスマス・カロル」本体の訳文は…
ブログをふりかえっていると、ことばやことがらの由来について書いているものが散見される。この手の記事もできればカテゴリにまとめたいが、肝心の由来を明らかにできていない。書きながら首を傾げているだけである。 「悪巫山戯」にかんしては、わたしは藤本和子さんのリチャード・ブローティガン訳で見かけたのが最初だが、もっとまえに用例がありそうな気もする。ラブレーの翻訳にでていてもおかしくないし、『トラストラム・シャンディ』でも、ディケンズのある種の作品でも、滑稽味をまじえた多弁な文体のものなら、あっても不思議はない。 そういいつつ、あんがい漢文脈の明治の作家あたりが新聞に書き散らしていたりするのかもわからな…
イギリスの文豪、ディケンズ。 こないだ「クリスマス・キャロル」を 読んだばかりで、次がこの代表作。 大いなる遺産 多くのサイトで、主人公のピップは 孤児として紹介されています。 でも、ピップは姉とその夫である鍛冶屋のジョーに 育てられています。 お姉さんはけっこうきつい人ですけど、 ジョーはやさしくてピップのことが大好き。 身寄りがあるし、愛されて暮らしてるから、 孤児ではないと思うのですけれど。 あらすじは下のサイトに書いてある通り。 簡単にいうと主人公ピップの成長物語ですね。 mindmeister.jp ピップは知らない人物から 財産を寄贈され、ジェントルマンになります。 イギリスの貴族…
宝塚歌劇で上演が決まった『夜明けの光芒』。 この作品の原作がチャールズ・ディケンズ著『大いなる遺産』という事なので、読んでみました。 上下巻の長編で、読みきれるか=最後まで読み通す根気があるか、試される小説なので、読む前にちょっと怯みました ^^; 読みきれないのなら時間の無駄だから、別の本読んだほうがいいし… 目次: 迷った末に読んだら…不朽の名作と言われるだけある面白さ 個性豊かな登場人物たちが、物語を深く濃く描いていく 苦労の多い前半の子供時代と ロンドンに修行に出て以降の二部構成 宝塚歌劇の原作として 分かる人にはわかる、配役表 迷った末に読んだら…不朽の名作と言われるだけある面白さ …
ディケンズ『二都物語 (下)』光文社古典新訳文庫訳: 池央耿(いけひろあき)2016Charles Dickens, "A Tale of Two Cities," 1859---------------------------------------------結論として,ディケンズよりも翻訳が自分にはあいませんでした.おそらく代名詞か何かの指しているものを私が何度かとりちがえていて文意を読み取れませんでした.岩波文庫で読んだいくつかはふつうに把握できたので,光文社版があわなかったのでしょう.それでも,おもしろい小説でした. 『二都物語』 フランス革命の中心部にいる人々がそれぞれの思いで支配…
ディケンズ『二都物語(上)』訳:池央耿(いけひろあき)2016Charles Dickens, "A Tale of Two Cities," 1859 昔は,岩波文庫があったように記憶しているのですが,今はないので「新訳」ということで「光文社新訳文庫」. 年のせいで,この翻訳が気になって話がわかりにくいです.読み始めて,しまった,と思いましたがしかたがありません. ** なっとくがいかず図書館にないと思いながらも図書館にいくと新潮文庫の旧版がありました. **たとえば光文社文庫2016,池訳「事情を知らぬ他者には理解し難いことながら,炎天燃えるごとき夏の日に三百マイルの彼方からバスティーユ監…
引き続きちまちま読んでますが、年末年始はあまり読めなかった… 「世界怪談名作集(上)」岡本綺堂編・訳(河出文庫) むかーし買ってたのを忘れてて本の山から発掘したのを初読。しかし(上)とあるのに下巻がうちにはないぞ。買うか。本書は綺堂自身が訳出した、欧米の文豪による怪談の傑作集。傾向として、ホラー味よりはスーパーナチュラルやダークファンタジー風味がまさるのが向こうの怪談ですが、ここに収録されているディケンズの「信号手」という短編は一風異なり、鉄道の信号係を襲う怪異について何ら合理的な説明を加えず、そこに不気味な暗合があった事実のみを淡々と書いて不可解さや不条理さをそのまま提示しており、それがため…