『252 生存者あり』の主人公のキャラクターは、伊藤が演じることを前提としてつくられている。シネマトウデイ(2008年)によると、『海猿』シリーズの原案者の小森陽一が、『LIMIT OF LOVE 海猿』の撮影現場に、原稿用紙10枚ほどの『252 生存者あり』のプロットを持って訪ねてきたという。伊藤は小森のリアルに人間ドラマを描きだす手腕を尊敬しており、また、自分を想定して書いてくれたということに感動したという。そこでこの話を旧知の監督水田伸生に原案を持ち込み、映画化が実現した。伊藤は丁寧な役作りをするために、実際のハイパーレスキュー隊員に話を聞いたり、東京消防庁で訓練を受けたりしている。ハイパーレスキューの仕事には、『海猿』で演じた海上保安官同様に敬意を表している。