この記事は、前回「初心者向けSubspace-Search Variational Quantum Eigensolver(SSVQE)の解説 | blueqat」の続きです。今回は水素分子における基底状態と励起状態のエネルギー準位を計算します。 今回は、UCCSDをクラスターとして利用し、深さ2のSTO-3Gの第二量子化されたハミルトニアンをBravyi-Kitaev変換して使いました。両者の深さは2です。 望む状態のみを計算するために、条件項を評価式に加え、評価関数は、 としました。 ここで 、 はそれぞれ条件とするオブサーバブルとその目的とする値です。 今回は磁気モーメントとスピンの二乗…