非合法的な手段によって政権を掌握すること。フランス語で「coup d'ètat」。
直訳すれば「一撃」であり、「国家に対する不意打ち」という意味あいを持つ。
多くの場合、軍部が武力を背景に、もしくは行使して、現行の政府を倒し、政治的権力を奪い取る。
議会制民主主義を取り入れる国家では、選挙で政権を選ぶ機会を国民に与えていることから、クーデターによる政権交代は憲法違反となるため、憲法の効力を一時的に停止させる場合もある。その他、軍部によらない大衆動員による政権転覆であってもクーデターと呼ぶケースもある。
なお、武力闘争を開始して国内全域を占領するまで戦闘が続いた場合とかは「内戦」「内乱」などと呼ばれ、クーデターとは区別されている。
「革命」と異なり、支配階級内での権力移行を指すとか説明されるが、それほど厳密なものではない。*1
*1:国内駐留の軍事力を行使するケースがほとんどだから、「それを掌握できる人間≒支配階級内部の人間」とは近似しうるが