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コラーゲンは動物の体中にもっとも多く存在する線維状タンパク質。
哺乳動物ではその全タンパク質量の 30%を占めており、特に皮の真皮層では 90〜95%を占めている。
コラーゲン分子は約1000個のアミノ酸からなる 3本のポリペプチド鎖が三重のヘリックス(らせん)構造をとった、直径 1.5nm、長さ 300nmの棒状の形をしている。
そのアミノ酸組成には顕著な特徴があり、全体数の約1/3をグリシンが、約1/4をプロリンとヒドロキシプロリンが占めている。
必須アミノ酸としてはリジンなどが含まれているが、トリプトファンは含まれていない。
コラーゲンはその特異な構造のために水に不溶性で、希酸、希アルカリにもほとんど溶けず、また通常のタンパク質分解酵素の作用も受けない。