コーヒーが冷めないうちに もし、あなたが過去に戻れるとしたら、何をしますか? 愛する人に言えなかった一言を伝えるでしょうか。 あるいは、もう二度と会えない人に会いに行くでしょうか。 川口俊和さんの小説『コーヒーが冷めないうちに』は、そんな誰もが一度は考えたことのある「もしも」を、静かで、しかし深く胸を揺さぶる物語として描き出します。 舞台は、とある路地裏の小さな喫茶店「フニクリフニクラ」。 その店には奇妙な都市伝説があります“ある席に座ると、望んだ時間に戻れる”というもの。 けれど、その時間旅行にはいくつもの厳しいルールがあり、そして最大のルールが「過去を変えることはできない」ということ。 一…