ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)より2006年11月22日に発売されたPSP用シミュレーションRPG。
ジャンヌ・ダルクの戦いを描いたifの物語。史実を元にファンタジーを織り交ぜたフィクション。
開発はレベルファイブ。
【Jeanne d'Arc】フランスの聖女。
フランス北東部のドンレミ村の農家の末娘として生まれるが、神の声のを聞いたと
兵を率いて勝利する。シャルル7世は王位を継承。
しかしその後イギリスにうりわたされ、14回にのぼる異端審問ののちに「男装をしたこと」、
「教会を経由せず直接神に応答しうると信じたこと」で有罪となり死刑を宣告されたが、
ジャンヌがあやまちを認めたためにいったんは終身刑に減刑。牢獄に収容されたあと、
ジャンヌがふたたび男装したため再度審問に付され死刑宣告。
ルーアン、ヴュー=マルシェ広場で1431年5月30日火刑。享年19歳。
25年後の1456年、ローマ・カトリック教会はあらためて審理をおこない、正式に無罪を宣告。
500年近く後の1920年、ローマ教皇ベネディクトゥス15世は聖人の称号を与え、
5月30日を祝日とすることに決定した。
15世紀の百年戦争で活躍した悲劇の少女戦士、ジャンヌ・ダルク。その生涯を、リュック・ベッソンが完全に映画化した。ジャンヌ・ダルクには、『フィフス・エレメント』に続きミラ・ジョヴォヴィッチが抜てきされ、体当たりの演技を見せている。
幼いときから信心深い少女、ジャンヌ。ある日、英国軍に目の前で姉を殺されてしまった。引き取られた先の教会で神の声を聞いたジャンヌは、その声に従い戦闘へ参加する決意をする。
ビジュアル派のベッソンらしく、俯瞰を多用した戦闘シーンはリアリズムにあふれ、圧倒的な迫力だ。神の御心に従い、悩み惑いながらも突き進んでいくジャンヌの心の葛藤も、幻想的なシーンとともに描かれ印象深い。ジョン・マルコヴィッチ、ダスティン・ホフマン、フェイ・ダナウェイなどの配役陣も豪華な長編大作である。(星乃つづり)