「1984」のイメージがとても強いジョージ・オーウェル。面白いエッセイもたくさんあるのですね。 気に入ったのが「おいしい一杯の紅茶」。紅茶をおいしく入れる方法がつらつらと述べられています。茶葉の選び方、どんな道具を使うか、どのような方法なのか。 最後にこう訴えます。 「紅茶は砂糖なしに限る。(中略)紅茶の風味を砂糖でぶち壊しにするような人間を本当の紅茶愛好家と果たして呼べるものだろうか。」 紅茶への強烈な愛を感じます。 「まあ、二週間ほどでいいから砂糖抜きで紅茶を飲んでみたまえ。」 これは珈琲にも共通する点ではないでしょうか。 この本の大部分は政治的な内容で「1984」や「動物農場」へつながる…