沖縄にいたとき、ジョウビタキは憧れの鳥だった。目にするのは良くて年に2、3回。まったく会えない年もあった。 沖縄で野鳥を撮り始めて間もない頃、川沿いの公園でメスのジョウビタキと出会った。そのときの写真がこれ。 2015年の正月だった、いま思うと、このジョウビタキとの出会いが野鳥写真にのめりこむキッカケとなった気がする。観る者の心にさまざまな感情を呼び起こす被写体としてのポテンシャルを野鳥に感じた。 翌年の1月にもジョウビタキは公園にやって来た。しかし、それ以降は姿を見せなかった。その川沿いの公園でジョウビタキと再会できたのは、7年後の2022年のことだった。 ルリビタキはさらに難しかった。沖縄…