風薫る5月を迎えた。新緑の森にはさまざまな夏鳥が渡ってくる。キビタキ、オオルリ、サンコウチョウ・・・。萌える青葉をイメージしたとき、頭に浮かぶ鳥はコサメビタキだった。 アオバズクというフクロウがいる。青葉の季節に渡来するのでそう名付けられた。沖縄ではアオバズクをよく見かけたが、鹿児島ではまだ会えずにいる。 自分にとって、コサメビタキはさながら"アオバヒタキ"だ。秋を告げるヒタキがエゾビタキなら、コサメビタキは初夏を告げるヒタキ。パッチリとした大きな目と美白腹が新緑の森にひときわ映える。 今年は4月に一度見かけたが、そのあと会えなくて残念に思っていた。先週、大雨の翌日にマイフィールドへ行くと、耳…