自分は幸せになるのが怖いので、たまに色々なことがうまくいきはじめて、人生が上向いてきたとしても、つかみかけた幸せを意図的に手放して、わざと不幸になる選択肢を選んでいた。 自分の人生は、幸せになっても後に不幸がやってくるだけだから。幸せは不幸と不幸の間にごくわずかに現れた、普段と違う現象なので、あってはならない事だと思っていたからだ。最初から最期まで苦痛だらけの人生でしかなかったのに、急に幸せになるなんて怖い。どうせ長く続かないんだから今幸せを手放してしまおう。 「幸せ恐怖症」というものが存在するとインターネットで知った。まさか自分と同じ思いをしている人が居るとは思わなかった。 しかし、自分が幸…