ある大学の昼休み、国文学者F先生と雑談していた。 私「いい季節になりましたね、先生。ツツジ・さつきがきれいに咲いて・・・」 F「そうですねぇ・・・ そうだ・・・ツツジっていえば、 その親戚のシャクナゲって知ってますか? のりも君?」 私「シャ・・ク・・ナゲ・・ですか・・・? ・・いえ・・・」 F「ツツジ科の花で大きな花が開くんですけど、 花の色はたくさんあって、 白や赤の花が代表的なものなんですよ」 私「・・・なるほど・・・」 F「僕の学問分野でいうと、 井上靖が『比良のシャクナゲ』 っていう詩を書いてるんですよね」 私「え・・・いのうえやすし・・って 『天平の甍』とか・・・どちらかというと・…