特別お題「今だから話せること」 右も左もわからないままに始まった1年目。七転八倒しながら何とか一年を終えたことを、今でも鮮明に覚えている。 そして、2年目を迎え、1年目に担任した子どもたちと離れることになる。新たな子どもたちとの出会いを大切にしていなかったわけではないが、どこか集中できていない自分がいた。ふとした瞬間に、1年目に担任した子どもたちのことを考え、またふとした瞬間に、1年目に担任した子どもたちのことを目で追っていた。 もちろん、2年目以降に担任した子どもたちを、僕は愛しなかったわけではない。しかし、1年目に担任した子どもたちとは違う。1年目に担任した子どもたちに抱いた愛は、偏愛的な…