カルピスと言えば、日本人なら誰もが一度は飲んだことがある国民的飲料だ。 そもそも乳酸菌飲料は日本の伝統的な飲み物ではない。 私は常々、「カルピスのルーツは何だろう」と不思議に思ってきた。 お茶なら中国、紅茶なら英国から日本へ入ってきたのだろうけどねえ…。 そしたら、この本である。 「カルピスを作った男 三島海雲」(山川徹著、小学館)。 案の定、カルピスのルーツは騎馬民族の乳飲料だった。 まあ、ちょっと考えれば想像がつく。 日本の近隣国で牛乳(あるいはヤギや羊など獣の乳)を飲む民族と言えば、モンゴル人くらいしかいない。 やっぱりなあ…。 そんな感じで読み始めた本だ。 「カルピスを作った男」、その…