映画「生きとし生けるもの」 (1955)を見る。戦後の日本の社会と人間のエゴや欲望、そして“生きることの意味”をシニカルに描いた群像劇。西河克己の日活での第一回監督作品でもある。原作は「路傍の石」の山本有三、脚本は橋本忍。 出演は三國連太郎、山村聡、北原三枝、轟夕起子、笠智衆、宇野重吉など。 「富める者も貧しき者も、資本家も労働者も、全てその生きとし生ける中で、苦悩し、歓喜し、何ものにも耐えて強く雄々しく生き抜いて行く尊い、美しい姿」を群像劇で描く。笠智衆が演じる遠藤老人の言葉が「チャップリンの独裁者」のメッセージのように最後に語られる。 <ストーリー>曾根鉱業東京本社のボーナスの日。ある社員…