◆眠れないまま迎えた朝 シルバーウィーク初日の早朝4時半。 スマホのアラームが鳴り、亮太は浅い眠りからゆっくりと意識を引き上げられた。 前夜は、宿泊先のことを考え始めてしまい、なかなか寝つけなかった。 奈葉から伝えられているのは「1泊2日」という予定だけ。 どこに泊まるのか――彼女が手配しているのか、それとも自分で用意すべきなのか。 結局、その答えを聞けないまま朝を迎えてしまった。 ◆宿泊先の不安 試しに検索してみると、シルバーウィークの帯広は予想以上だった。 ホテルはどこも料金が跳ね上がり、空室を探すことさえ難しい。 そもそも予約画面で「人数」を入力する段階で迷ってしまう。 シングルなのか、…