ーーーー講義録始めーーーー 国は、急速に進む少子高齢化を背景に、2025年をめどに、重度の要介護状態になっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けられるようにするため、住まい、医療、介護、予防、生活支援が一体的に提供される「地域包括ケアシステム」の構築を推進しています。 医療分野では、高度急性期から慢性期までの病床機能の分化および在宅医療の推進が進められ、病院完結型から地域完結型への移行が進行中です。 高度急性期医療が行われている大学病院での実習では、重症患者を受け持つことになります。看護の初学者にとっては、患者の疾患や受けている治療を理解するだけでも時間がかかることが多く、在…