公共料金の口座振替をオンラインで申し込んだり、通販の代金をコンビニで支払ったり、企業の経理担当者が複数の銀行口座の入出金を一元管理したり――。私たちが日常的に利用するこれらの便利な金融サービスは、いったいどのような仕組みで成り立っているのでしょうか。特に、全国に点在する数十もの地方銀行と、数万社に及ぶ企業との間で、膨大なデータを安全かつ正確にやり取りするためには、その裏側で交通整理を行う巨大な「情報ハイウェイ」の存在が不可欠です。 今回は、日本の地方銀行全体をネットワークで繋ぎ、金融サービスの根幹を支える「見えないインフラ企業」、地銀ネットワークサービス株式会社(CNS)の決算を読み解き、その…