平場の月 妻と離婚後、地元に戻って再就職していた男性が検診を受けた病院の売店で中学時代の同級生に再会。 同級生故、初めて出会った当時のようにお互いの名字を呼び捨てで呼び合い、自分達の似ている境遇を何となく受け入れ、互助会的な世間話をする仲になるのにさほど大きな障害はない。 どんな距離感でどんな風に過ごせばいいか測りかねているのをお互いが気にしているにも関わらず、敢えて気づかないように、きわめて自然な感じでお互いの負担にならないようにしようとしている雰囲気。 お互いが少しずつ自分の行動と感情に保険をかけて、過度に相手の重荷にならないように、それでも自分の好意が相手に伝わればいいと思っているのがじ…