長年本棚に積んでいた本を、昨年(2016年)12月に読み終えていた。読後印象記をまとめるのがついつい遅くなった。 単行本は、上・下巻として 2008年10月に刊行された。2011年12月に上・中・下三巻本として文庫化された。 本書のタイトルは、あきらかに「仮名手本忠臣蔵」を下敷きにして、それをもじったタイトルだと思う。そうすると「仮名手本忠臣蔵」とは何か? から始めるべきだろう。 手許にある『大辞林』(三省堂)を引くと、「仮名手本忠臣蔵」の項は次のように記す。「人形浄瑠璃の一。時代物。竹田出雲・三好松洛・並木千柳作。1748年竹本座初演。通称『忠臣蔵』。赤穂義士の仇討ち事件を題材としたもの。時…