自分に気づいている時に湧き上がってくる、 ハートのエクスタシーが、 春の陽気のように、穏やかで平安で、 それでいて、植物が一斉に息吹く時のような ウキウキした感覚の流れだとすれば、 神の法悦感は、こみ上げる性衝動のような、 激しい愛の感覚である。 そして、僕はこれまで、これら二つの感覚を、 強いか弱いかの違いこそあれ、 基本的には同じものだ、と捉らえていた。 しかし、ここへきて、この二つの感覚は、 全く違う方向性と性質をもっており、 この二つの性質が等化されて初めて、 父が住む故郷へ戻って行く力になるのだ という理解が起こった。 というのも、 ハートの流れの中でたゆたっている時は、 至福で平安…