かく・かける(5) かく・かける(6) かく・かける(5) 英語やフランス語が、26の表音文字で表記されている、と考えると不思議な気持ちがします。たったこれだけで、あれだけのことが書けるのか、という不思議さです。日本語が、漢字+ひらがな+カタカナ+ローマ字で表記されているのも、摩訶不思議です。日々、体験しているはずなのに、よく考えるとどうなっているのか、さっぱり分からない。 前者も後者も、言葉や理屈では分かった気になっても、それでは分かったと言えない、という感じがします。たとえば、英語やフランス語を母語とする人たちが、漢字+ひらがな+カタカナ+ローマ字で表記される日本語を想像するのは、至難の業…