山本周五郎 Yamamoto Shugoro 1903-1967
山梨県生まれ。小説家。小学校卒業後、東京木挽町の山本周五郎商店に徒弟として住み込み、その店名が作家名となる。1926年(大正15年)『須磨寺付近』が文壇出世作となる。1943年上期の直木賞に『日本婦道記』が推されるが、受賞を固辞する。大作『樅の木は残った』、『赤ひげ診療譚』、『青べか物語』などが代表作。
日本画家 斉藤和をもっと知ってもらおう画歴第2弾です。今回は、2001 年に放送されましたNHK金曜時代劇の中で使われた斉藤和の絵についてご紹介したいと思います。 たんぽぽプロジェクト企画室のたんぽぽです。日本画家 斉藤和の応援ブログです。 斉藤和のTwitterはこちら。 http://Twitter.com/saitoukazu 2001年(平成13年)11月30日から12月28日まで、NHKで放送されました『五辨の椿』(ごべんのつばき) という時代劇の中で使われた絵の制作と指導を依頼されました。 一つ目の斉藤和が描いた絵は、第三話復讐される男・竹中直人扮する浮世絵師が、国仲涼子扮する娘お…
文学史をたどり直そうという、まあまあだいぶ無謀な試みをしているので、かならずしもそれに含まれない本も多い。 それで思い出したように消化しきれない本を紹介する。筆者の備忘録とも言う。 今回は時代小説、ほか。 司馬遼太郎『国盗り物語』 宮城谷昌光『三国志』 吉村昭『天狗騒乱』 山本周五郎『楡ノ木は残った』 岩本憲児『「時代映画」の誕生』 司馬遼太郎『国盗り物語』 たぶん、司馬遼太郎の作品はおおかた読んだはずだ。ひどく面白いと思った頃があるのである。こんにち的価値というなら恐らく『街道をゆく』かとは思う。けれども、剣劇、忍者、時代小説から、歴史、のほうへ司馬遼太郎が向かってゆく画期はこの小説ではない…
妻は日頃、育児をしながらラジオを聴いている。そのなかの番組で朗読の題材となっていた作品を、図書館で借りてくる、と言っていた。 「それはなんて作品なの?」 「山本周五郎の、『いねむり探偵』……だったかな? あっ、『寝ぼけ署長』だった」 寝ぼけ署長(新潮文庫)作者:山本周五郎新潮社Amazon 「……なんか、そういう本が最近出たらしいよね、図書館でうろ覚えの題名をレファレンスしてもらうネタを集めた本。でも、いねむり探偵だったら、名探偵コナンのおっさんもほぼそれだよな……」 100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集作者:福井県立図書館講談社Amazon 朗読は、NHKラジオ第2で平日の朝に放送されて…
とんかつと、旬の牡蠣を食べに出かけました。あいかわらずキャベツの繊切りをたっぷりお代わりしてしまって、肝心のとんかつを半ば以上食べあぐねるという為体でしたが、でも、おいしかった。 今週のお題「読書の秋」 山本周五郎『菊千代抄』。読む者をして最初から、「幕府に露見したらいったいどうするのだ。」とはらはらさせる小品。石高八万六千で、内実もそれほど苦しいようにはみえない大名のただひとりの男子菊千代は、成長するに伴って自分のなかで周囲の扱いとどうしても整合しない葛藤を育てていく。それがある日、爆発したかのように、もっとも気に入りの近習を成敗するという行動にかれを走らせる。残りの人生、どうぞ好きなように…
前回、水煮をした大豆の半分はトマトのスープになった。圧力鍋の残りの大豆は、水を替えて、昆布20センチと一晩一緒に過ごした。朝になったら昆布はすっかり戻っていたので、大豆を一旦ボウルに移して、昆布だけ3センチ角に切って水と一緒に2分加圧して自然に冷ました。そのあと大豆を圧力鍋に戻して、醤油と味醂で薄く味をつけて5分ほど煮た。昆布も大豆も両方食べられる常備菜に。 今週のお題「読書の秋」 山本周五郎『おばな沢』。これも、青空文庫で、アプリは「ソラリ」。大藩の重臣の娘で、なかなかプライドも高い人が、兄の友人のひとりからの縁談を断り、別のひとりと縁組みすることにして先方のたっての望みで内祝言をする。どう…
ふと思いついて、中味を飲み終わったお茶の2リットルペットボトルをきれいに洗って、大豆を250g、袋の口を少しだけ切ってざっと振り入れ、水も1.4リットルくらい加えてみた。蓋もきっちりと。それが昨夜のこと。 朝になって、蓋を少し緩めてみたけど特に異状はなく、大豆は順調に浸水していた。午後、大きいほうの圧力鍋に戻した大豆すべてと水1.5リットルほどを入れて、落とし蓋の代わりに圧力鍋添付の目皿を大豆の上に置いて、火に掛けた。蒸気が出始めてから、加圧3分。あとは火を止めて放置した。しばらくして開けてみたら、ちょうどいい煮え具合だった。 半量を茄子の薄切り、チリペッパー、トマトとバジルのソースと煮てみた…
本編開始一分でクライマックスにいきなり突入する怒涛の脚本術!胸がすく、痛快という言葉こそがふさわしいスーパー・エンターティメント! (評価 88点) 行き着く間もないプロット展開の妙味に秒殺の30人斬り!そして息詰まるコンマ0秒の瞬息の決闘シーン。この世界には映画の面白さがすべて凝縮されている。 まだ負け犬が映画小僧だった頃。当時は、モノクロ映画なぞに目もくれず、ただひたすら洋画にうつつを抜かしていた。だから当然のように、古臭い日本映画なぞ、目もくれない。それでも、どこでも目につくのがクロサワの名前だった。 ところが、やっぱりバカな負け犬は、「クロサワ、クロサワなどと念仏のように唱えやがって」…
映画「雨あがる」をテレビで観たので、レビューします! 【雨あがる - Wikipedia 】 雨あがる After the Rain 監督 小泉堯史 脚本 黒澤明 原作 山本周五郎 出演者 寺尾聰宮崎美子三船史郎原田美枝子 音楽 佐藤勝 撮影 上田正治 編集 阿賀英登 配給 東宝、アスミック・エース 公開 2000年1月22日 上映時間 91分 製作国 日本 言語 日本語 興行収入 7.5億円[1] 【映画「雨あがる」:内容紹介】 ※雨あがる - Wikipedia より抜粋 『雨あがる』(あめあがる)は、山本周五郎の短編小説。映像化もある。 【映画「雨あがる」:ストーリー】 ※雨あがる - …
★ 末國善己さんが、末國善己編『いのち』(朝日文庫時代小説アンソロジー、朝日文庫)の「解説」をお書きになりました。 ・『いのち』、朝日新聞出版、2021年3月30日発行、本体840円+税、ISBN:9784022649874 朝日文庫時代小説アンソロジー『いのち』 作者:朝井まかて,安住洋子,川田弥一郎,澤田瞳子,山本一力,山本周五郎,和田はつ子 発売日: 2021/03/05 メディア: 文庫 ※朝日新聞出版のHPも、ご覧ください。 publications.asahi.com
皆さん、昨夜の地震は大丈夫でしたか?あと約1ヶ月で東日本大震災から10年目だというのに… ところで、山本周五郎の小説『深川安楽亭』の感想です。 ※注:盛大にネタバレしています 深川安楽亭 (新潮文庫) 作者:周五郎, 山本 発売日: 1973/12/04 メディア: 文庫 評価:★★★★★(5つ★満点)) 山本周五郎は、私の大好きな作家の一人です。まだまだ未読の話が多く、これから読む楽しみがあるのが嬉しいです。 『深川安楽亭』は朗読で2回聞いた後で結局図書館で収録本を借りて読みました。 この小説は、これまで読んだ山本周五郎作品の中では異様な印象を与える話です。 舞台は深川の「島」と言われる場所…
枕詞のように「出版不況」と言われるが、実態は「雑誌不況」である ―― デジタル出版論 第3章 第1節 https://hon.jp/news/1.0/0/33768 読んで欲しい本が並ぶ「本棚オーナー制」一風変わった図書館がオープン…書家・前田鎌利氏が故郷に【福井発】 https://www.fnn.jp/articles/-/357641 電子書籍は自分のものにならない!?電子書籍の欠陥と紙の本の重要性について考察してみた! http://www.akiba-plus.com/?p=105096 お気に入り作品で自分だけの図書館がつくれる!フォトブック作成サービスPhotobackがフォトブ…
今回は『オーディブル(Audible)で聴くべき本』ということで57選、実際にAudibleを利用している私が聴いてみて厳選したものをご紹介していきます! こんな人におすすめ! オーディブルを利用し始めたけど何を聞いたら良いのかわからない まだ利用はしてないけど、何を聴けるのか知っておきたい! 目次でジャンル分けしていますので、興味のある所だけでも見ていってください。 また今回の記事は目次が長いです。 色々書きすぎて見にくいかもです!すみません!! そのため一度に見きれない方はブックマークなどを利用してもらえると良いかと思います! \約12万冊以上の本が聴き放題/ ❮Audibleを30日間無…
隣区の区花なので、あちこちに植栽されている。花菖蒲も杜若も球根アイリスも、アヤメ科イリス属の植物は大体好きだが、特にアヤメが好きだ。自分の庭に欲しいと思っても園芸店では見つけることが出来ない。そこらに植栽されているの、一株くれないかな(笑)。 2022年5月15日の独り言 聴いてないCDが溜っているのにまた一枚R天ブックスで買っちまった。ライ・クーダーのベスト盤が安価なシリーズで出ていたのを知ってしまったら買わずにいられぬ。 同じシリーズからはイーグルスやジョニ・ミッチェルも出ていて、これもそのうち買わねば。 それにしてもR天カード作ったらR天でどっぷり買い物してる。完全にミ○タニの思う壺子ち…
【三島由紀夫賞受賞作】 岡田利規「ブロッコリー・レボリューション」 新潮 2022年 02月号 雑誌 /新潮社 posted with カエレバ 楽天市場で探す Amazonで探す 【山本周五郎賞受賞作】 砂原浩太朗「黛家の兄弟」 黛家の兄弟 posted with ヨメレバ 砂原 浩太朗 講談社 2022年01月13日頃 売り上げランキング : 楽天ブックスで探す Amazonで探す Kindleで探す 今年度の三島由紀夫賞と山本周五郎賞が決まりました。三島由紀夫賞は岡田利規さんの「ブロッコリー・レボリューション」が受賞。パチパチパチ!!「新潮」の2月号に掲載されていて単行本は6月30日発売…
大人のファンタジー 恒川ワールド全開で楽しみました! 恒川光太郎さんの作品は、2作目なんですが、以前読んだ「夜市」が面白くて! 久しぶりに恒川ワールドを堪能しました^^ ファンタジーホラーと言うジャンルですが、あまりオドロオドロしくなく、大人のおとぎ話、民話のような独特の世界。 2008年度 山本周五郎賞候補作。 「千と千尋の神隠し」のような、どこかにぽっかり異世界への入り口があって、何かの拍子に迷い込んでしまう、 現実と地続きの、ありそうで無さそうなお話5編。 どのお話も「美奥」と言う土地つながりです。 ふとした拍子に迷い込んでしまう異世界は、 「となりのトトロ」や「不思議の国のアリス」もそ…
おはようございます。 今回は柚木麻子さんの作品「ナイルパーチの女子会」を読了しましたので、紹介したいと思います。 ナイルパーチの女子会 (文春文庫) 作者:柚木 麻子 文藝春秋 Amazon 山本周五郎受賞作品で、ドラマ化もされました。 (山本周五郎賞とは、『目を見張るような物語性を有する小説に贈られる文学賞』だそうです。) 最近ドラマも観終わりました。 原作を忠実に再現していて面白かったです! 原作を読んでから観る方がおすすめだけど、読んでなくても楽しめます(*^^*) ぜひドロドロ感を楽しんでほしいですw 読む前に一つ注意事項が…。 本の表紙に騙されちゃいけません! そんな爽やかにきゃっき…
女性候補持ち上げようと「顔なら1番」維新議員 - 産経ニュース いつもながら維新らしいゲスさです。フェミニストでなくても今時こんなことは普通の人間は言いません。 マスコミには「ちゃんと維新を批判しろよ」といいたい。 それにしても、id:kojitaken氏も「維新主敵論」と一度はぶち上げながら、このようにいくらでも維新批判のネタ(最近では例えば所属女性議員の経歴詐称:明らかに維新は「勘違い扱い」でかばう気満々)があるのに、最近ではまるで維新批判しないのだから「おいおい」ですね。何故か、彼にとっては「何よりもロシア批判が大事」「ロシア>維新」のようですが。 立民菅氏の質問状回答せず 維新代表「付…
アニメ 夜は短し歩けよ乙女 『夜は短し歩けよ乙女』とは 『夜は短し歩けよ乙女』は森見登美彦先生による長編小説。 2006年11月に角川書店より出版された。 第20回山本周五郎賞受賞作品。 第137回直木賞候補、2007年本屋大賞第2位。 2017年2月時点で累計売上130万部を超えるベストセラーとなっている。 京都大学と思われる大学や周辺地域を舞台にして、さえない男子学生と無邪気な後輩女性の恋物語を2人の視点から交互に描いている。 諧謔にあふれる作品で、ときに現実を逸脱した不可思議なエピソードを交えている。 古典文学や近代詩からの引用が多く、タイトルは吉井勇作詞の『ゴンドラの唄』冒頭(いのち…
「夜は短し歩けよ乙女」 どこかで聞いたことがあるような、とても語呂のいいタイトルですよね。急がなきゃと、急いている感じが伝わってきます。 このタイトルは、1915年に発表された「ゴンドラの唄」という歌謡曲の歌詞の冒頭をもじったものです。 どうしてこのようなタイトルなのか。それは映画が終盤に進むにつれ、紐解かれていきます。 では、「夜は短し歩けよ乙女」について、少しだけ触れていきましょう。 夜は短し歩けよ乙女 とは 「夜は短し歩けよ乙女」とは、森見登美彦さん原作の小説を映画化した作品です。 森見登美彦さん:日本ファンタジー賞、山本周五郎賞、SF大賞を受賞。「四畳半神話大系」や「有頂天家族」もアニ…
連休明けだし雨だし寒いしでとことんブルーが上塗りされるマンデーを乾杯で明るくしようと仕事を切り上げて同期や先輩と居酒屋に繰り出してビールをがぶ飲み。次の日、宵越しのアルコールでふわふわして駅の階段を踏み外しそうになりながら会社に向かっていたら、テレビにうつっていることに気づいた何人かの人から連絡が入った。インタビューを再編集したものがおはよう日本のなかで流れるというので予約録画しておいたのを帰ってから見た。菓子パンの袋は舞っていなかった。寝ぐせはきちんと直そうと思う。 寝るときになって、せいちゃんが布団にきて、テレビを見たらじいじに会いたくなっちゃったと言うので、一緒になってめそめそした。 N…
湊かなえさん、イイですよね~ 【第29回 山本周五郎賞受賞作】 地方の商店街に古くから続く仏具店の嫁・菜々子と、夫の転勤がきっかけで社宅住まいをしている妻・光稀、移住してきた陶芸家・すみれ。 美しい海辺の町で、立場の違う3人の女性たちが出会う。 「誰かのために役に立ちたい」という思いを抱え、それぞれの理想郷を探すが――。 続きは、・・・「アウトプットのブログ」をご覧ください(^^) 自分自身に100円貯金するつもりでアウトプットしていま~す ユートピア (集英社文庫) 作者:湊かなえ 集英社 Amazon 地に足を着けた大半の人たちは、ユートピアなどどこにも存在しないことを知っている ユートピ…
ここのところトピックをあまり確認していたなかったのですが、こちらの記事が創作・読書トピックにお邪魔していました。 aniron.hatenablog.com お読みくださった皆様、評価してくださった皆様、ありがとうございました。 Apple TVにて小泉堯史監督作品「雨あがる」を観た。 もともと主人が観たいと話していて、ハートフルな、夫婦の物語を読みたい/観たいと思っていた身にはタイムリーだった。 雨あがる 寺尾聰 Amazon ハートフルで人情味あふれるストーリーながらも、プロットの構成力が高く、先日観た韓国映画「はちどり」で感じた不完全燃焼感を払拭してくれるような作品だった。 まず冒頭の宿…
テスカトリポカ (角川書店単行本) 作者:佐藤 究 KADOKAWA Amazon 作品メモ テスカトリポカ 2021年2月19日発売 著:佐藤究 出版社:KADOKAWA 560ページ 近所のデカブックオフで買った メキシコのカルテルに君臨した麻薬密売人のバルミロ・カサソラは、対立組織との抗争の果てにメキシコから逃走し、潜伏先のジャカルタで日本人の臓器ブローカーと出会った。二人は新たな臓器ビジネスを実現させるため日本へと向かう。川崎に生まれ育った天涯孤独の少年・土方コシモはバルミロと出会い、その才能を見出され、知らぬ間に彼らの犯罪に巻きこまれていく――。海を越えて交錯する運命の背後に、滅亡し…
5月7日。土曜日。いつの間にやらゴールデンウィークも終わっていました。今年もほとんどそれらしいことはしておりませんし、唯一の遠出は墓参りと歯医者の定期検診のために実家に戻ったぐらいです。実家に戻るといっても一ヶ月に1回の頻度で戻っているので、それすらもゴールデンウィークらしさはありません。すべてが例年通りです。あはは。 昨日、5月6日の金曜日に日向坂46メンバーのTHE FIRST TAKEの動画がアップされて、それがめちゃくちゃ良いのです。前回はセサミストリートのキャラクタとセッションで『上を向いて歩こう』でしたが、今回は持ち歌の2ndシングル『ドレミソラシド』。 www.youtube.c…
葦津珍彦氏の『永遠の維新者』令和4年5月7日(土)晴れ やあ!今年のGWは令和改元の時のような、嬉しさが少しだけだけど戻ったよね。潮干狩りで喜んでいる子供のニュースを見てそう思ったよ。 葦津珍彦氏の『永遠の維新者』令和4年5月7日(土)晴れ 本題 <私の感想> 石橋湛山 鈴木大拙 過去記事 永遠の維新者 「昭和を読もう」葦津珍彦の主張シリーズ 作者:葦津珍彦 葦津事務所 Amazon 本題 土曜日の朝、日経を読んでいると書評欄「リーダーの本棚」に古川禎久(ふるかわ よしひさ)氏の愛読書を紹介した記事があった。週替わりで、各界の著名人にインタビューするコーナーだが、いつもさらっと見て終わり。でも…