ふと目が覚めると、窓の外は薄明るくなり始めていた。目覚めたばかりのふわーとした心地よさと、まだ身体に残る重だるさが同居している。 都市の喧騒が始まる前の静けさの中、しっかりと眠ったはずなのに、若い時にはなかったどこか疲れが取れきれていない感覚がある。昔は一晩ぐっすり眠ると新しい身体になったような元気さが戻っていたが…( ´艸`)。 真夏とは違い、少し開けた窓からはひんやりとした空気が流れ込んできて心地よい。少し肌寒さを感じて、はいでいた羽毛布団を再びかけ直す。 外からは、車の走る音が聞こえてくる。もう仕事へ向かう車だろうか。 「そろそろ日の出かな」と思い、スマートフォンで日の出の時間を調べると…