ある人から、「仙人のおしえ」という昔ばなしを教えてもらった。 あらすじ↓ 昔々、吾一(ごいち)という名の孝行息子がいた。 吾一の母は、目が見えない。 吾一は夢の中で、神のお告げを聞いた。 「母親の目を治したければ、山の頂上にいる仙人に聞きなさい」 吾一は、山の頂上を目指した。 その途中、村の長者に呼び止められた。 長者は「わしの娘は不治の病で寝込んでいる。どうしたら治るか、仙人に聞いてほしい」と、吾一に頼んだ。 吾一は「わかった。聞いてくる」と約束した。 次は、農家の男に呼び止められた。 農家の男は「みかんの木があるのだが、3年も実がならなくて困っている。どうしたら実がなるか、仙人に聞いてほし…