酢語録を書く上で、ネタ探しは常に付きまとう。とはいえ、意識的に「探すぞ!」と気合を入れているわけではない。むしろ、何かの拍子に「これは書ける」とピンとくる瞬間があって、そこで初めてネタになる。だから、日常生活の中でちょっとした違和感や気づきをメモすることが重要だ。メモさえしておけば、後から読み返して思い出すことができる。 たとえば、カフェで聞こえてきた会話、同僚との何気ない雑談、読んだ本の中の一節、あるいは街中で見かけた印象的な風景。そういったものがネタになりうる。「あ、これいいな」と思ったら、すぐにスマホのメモ帳に書き込む。思いついたその瞬間に書かないと、たいてい忘れるからだ。頭の中に残ると…