成長痛とは、幼児や学童が就寝前に激しく膝や下腿を痛がり、それが1時間もしないうちに自然におさまってすやすやと眠りにつく、というエピソードが月に数回あり、それが数年続いて自然に治るという経過を取るものです。 Waltersらの作成した診断基準は、 1.疼痛は両下肢にある 2.疼痛は3~12歳で始まる 3.疼痛は夕方、夜間に生じるが朝には問題ない 4.生活の制限や跛行はない 5.典型的な疼痛部位は大腿前面, 腓腹部 (ふくらはぎ), 膝後面で筋肉痛を感じるが関節痛はない 6.痛みは間欠的。下肢痛のない間隔は日や週、月単位のこともある。 7.腫脹, 紅斑, 圧痛, 外傷, 感染や可動域制限など整形外…