「ヘリウム」という気体を吸ってから話すと、高い声が出ます。最近はあまり見かけませんが、昔は縁日などでヘリウムガスを売っているお店もよくありましたね。若い人や子どもは、テレビ番組などで見たことがあるかもしれません。面白い現象ですが、一体どんな理屈で声が変わっているのでしょうか。今回は、環境スペースがヘリウムと音の関係について調べてみました。 ■人の声はどうやって出ている? 人の声は、喉の奥にある膜「声帯」が振動することによって発生する音です。肺から出た空気が声帯を振動させると波が発生し、それが空気中を伝わって誰かの耳に届き、人の声として認識されます。声帯から口までの間には「声道」という空間があり…