突如、酒に呑まれていた頃のことを思い出していた。「こんなことをしている間にも」と、ずっと自分自身の中で焦りがあったと思う。ネットでつながらせてもらったある小説家の方が少しずつキャリアを盤石なものにして、そして夢を叶えて日々をポジティブに生きておられるのを知って嫉妬を覚えたのをありありと思い出せる。しかし自分自身の生活は何も代わり映えのするものではなく、したがって酒に溺れるしかなかった……「こんなことをしている間にも、あの人は一歩一歩前に進んでいる」と人と比べてずいぶん自分自身を傷つけたっけ。焦ることなんてなかったし、人と比べることもなかったのだ。今は誰と比べる気持ちもなく、私の人生を生きられて…