江戸川乱歩を始めとし、さまざまな探偵小説家を生み出した雑誌。 版元は博文館。 1920年(大正9年)創刊で、戦後の1950年(昭和25年)まで続く。
初代編集長は森下雨村。 以下、横溝正史、延原謙、水谷準等が編集長となる。
中島河太郎・編『新青年傑作選 怪奇編 ひとりで夜読むな』(角川ホラー文庫,2001改版)ISBN:4041434041 ミステリー文学資料館・編『「新青年」傑作選―幻の探偵雑誌(10)』(光文社文庫,2002)ISBN:4334732828
江戸川乱歩さんの『双生児』は、一見すると単なる犯罪小説に見えますが、実は人間の深い闇を鋭く描き出した作品です。死刑囚の告白という形式を取りながら、双子という特殊な関係性を通じて、人間の欲望や嫉妬、そして罪の意識を探っていきます。この小説は、読者を驚かせ、考えさせる要素に満ちています。
★ 『新青年』趣味24号の通販が始まりました。以下の場所で扱っています。 どうぞ、よろしくお願い申し上げます。 ・書肆盛林堂 seirindousyobou.cart.fc2.com ・文生書院 www.bunsei.co.jp ・日本の古本屋 www.kosho.or.jp ・アマゾン https://www.amazon.co.jp/dp/B0DBLF4YPW/ ・『新青年』趣味 24号 表紙 西山彰 ”この人も『新青年』!” 特集 ユーモアと『新青年』 この人も『新青年』! Contents(A5判・376ページ) 特集1 ユーモアと『新青年』 『新青年』に見られる小酒井不木のユーモア …
たまたま佐藤謙三の日記*1を読んでいたら、『新青年』が出てきた。 (昭和三年三月) 九日(金)曇 3º 5.35 (略) 『キング』もつまらない。『クラク[ママ]』か『新青年』なら少しは刺激も有るだらうが。 (略) (同年十月) 七日(日)雨 一日家、風邪気味。読書で暮す。 『新青年』、『科学知識』共に読むべしだ。 (略) (同年十二月) 十八日(火)晴 (略) 午后『新青年』を見る。「押し絵の奇跡」だなんて、たいした事はない。何処かで聞いた事がある様な話さ。(略) 二十五日(火)晴 (略) 今日はたいした収穫なし。『新青年』を一寸見る。もうそろ/\あきたよ。(略)『世界大衆』など、時間が惜し…
★ 浜田雄介さんが、5月28日(土)に行われる日本近代文学会2022年度春季大会(特集:〈装い〉の政治学 ――一九三〇〜四〇年代のメディアと文学)にて、「『新青年』の〈装い〉戦略」というテーマで発表されます。 - 日本近代文学会2022年度春季大会 〔日時〕5月28日(土) ・29日(日)〔会場〕早稲田大学戸山キャンパス 38号館-AV (状況に応じて中継会場を設定します) ◎28日(土) 午後2時00分より 《開会の辞》宗像和重《特集》 〈装い〉の政治学 ――一九三〇〜四〇年代のメディアと文学 前島志保 消費の女性化と〈装い〉による境界の再編成 ――戦間期雑誌表象を中心に 浜田雄介 『新青年…
★ 浜田雄介さんが、江戸川乱歩記念大衆文化センター主催の公開講演会「『新青年』研究後悔記」で講演をされました。YouTubeにて、2021年12月21日~2022年2月28日までの期間限定で配信されます。以下でご覧ください。 ・『新青年』研究後悔記 講師 浜田雄介 さん(成蹊大学文学部教授) 対談者 石川巧 さん (立教大学文学部教授、江戸川乱歩記念大衆文化センター長) 司会 丹羽みさと さん(江戸川乱歩記念大衆文化センター助教) 主催 江戸川乱歩記念大衆文化センター 第一部 『新青年』研究会の軌跡 www.youtube.com 第二部 神奈川近代文学館「永遠に『新青年』なるもの」の顛末 w…
怖い本祭り最終回って事で、いっきに2冊の本の感想をだべりまくっていこうと思います 1冊目「旧怪談」 まず、京極夏彦…「巷説百物語」「姑獲鳥の夏」「魍魎の匣」は読了済みで、おととい読み終えたのは「旧怪談」という本です 旧(ふるい)怪談―耳袋より (幽ブックス) 作者:京極 夏彦 メディアファクトリー Amazon この作品は、江戸時代の「耳袋」という怪談を京極夏彦氏が現代風の文章にアレンジして読みやすくしたもの 印象的だった話を2つほど… 「ぼろぼろ」 「トイレに行く」と言って20年立ってから戻ってきた男性の話 なんでも20年の記憶がないという、まるでバミューダトライアングルに入った人みたいな事…
日本はミステリー大国だそうだ。他に読める言語が英語と韓国語しかないので、よその国の充実度はわからないけど、たぶん間違っていないと思う。ミステリ―は欧米から入ってきたものだが、翻訳や翻案の過程で独自の広がりを見せた。家にいる時間が長くなり、二時間ドラマの再放送をついつい見てしまう自分がいる。ほとんどが小説が原作のドラマだ。 日本ミステリー小説史 黒岩涙香から松本清張へ (中公新書) 作者:堀啓子 発売日: 2016/09/09 メディア: Kindle版 日本オリジナルという意味でのミステリーと言うべきかそれに代わるものとして読まれていたのが、「大岡政談」だそうだ。いわゆる裁判ものだが、そんな要…
★ 芦辺拓さんと浜田雄介さんが、佐山一郎さんとともに”「新青年」展記念トークイベント 「新青年」という運動体”に出演されます。 ”「新青年」展記念トークイベント 「新青年」という運動体” 【日時】2021年5月8日(土)14:00開演(13:30開場) 【会場】神奈川近代文学館 展示館2階ホール 【料金】一般1,000円(友の会会員800円) *未就学児の入場はご遠慮ください。 【内容】 第1部 講演 「新青年」という運動体――その復活を夢見て 講師=佐山一郎 第2部 講演 ミステリの王国――雑誌の形をした文化祭 講師=芦辺拓 第3部 鼎談 出演=芦辺拓、佐山一郎、浜田雄介 ※申し込み方法など…
★ 『新青年』研究会編の『『新青年』名作コレクション』(ちくま文庫)が発行されました。 〈目次〉 はじめに――『新青年』研究と本書の編集方針 1章 探偵小説壇の成立 ******* 1920~26誌面ギャラリー 白鳥省吾「新しき青年に檄する歌」/樋口麗陽「日米戦争未来記」/探偵小説を募集す/江戸川乱歩「二銭銅貨」/一九二六年一月号目次 『新青年』の誕生と探偵小説の再編(解説) 田中支隊全滅の光景 田所成恭決闘家倶楽部 エル・ジェイ・ビーストン、横溝正史訳ニッケルの文鎮 甲賀三郎代表作家選集? 久山秀子神ぞ知食す 城昌幸毒及毒殺の研究 より 小酒井不木編輯局より 2章 花開くモダニズム ****…
★ 3月20日(土・祝日)~5月16日(日)まで、県立神奈川近代文学館で「創刊101年記念展 永遠に「新青年」なるもの」が開催されます。浜田雄介さんが編集委員をされています。 ・創刊101年記念展 永遠に「新青年」なるもの 会期 3月20日(土・祝日)~5月16日(日)※月曜日休館(5月3日は開館) 時間 9:30~17:00(入館は16:00まで) 会場 神奈川近代文学館 第2・3展示室 観覧料 一般700円、65歳以上20歳未満および学生350円、高校生100円、中学生以下無料 編集委員 浜田雄介 主催 県立神奈川近代文学館、公益財団法人神奈川文学振興会 協力 成蹊大学図書館、二松学舎大学…