ホラー作家・宇佐美まこと氏による、5つの怪異譚です。 第一回『幽』怪談文学賞短編部門大賞作。 以下は表題作「るんびにの子供」のネタバレ感想です。未読の方は、ぜひ先に本作を読んでくださいね。 「るんびにの子供」 るんびにという幼稚園に通っていた主人公が、その時から長年、子どもの幽霊に付きまとわれるお話です。正直あんまり怖くないけど、不気味な感じの小説dayo! 付きまとう子どもの霊の説明が長いわりに、物語の前半と後半の色が違いすぎて、お話として繋がりにくい部分がある。 物語の前半は謎の子どもの霊との出会い、そして後半は不快な姑への復讐劇なんですよ。 ちなみに子どもの幽霊と姑の接点はなく、全く別の…