この作品は日本SF作家クラブの小さな小説コンテスト2025の共通文章から創作したものです。 www.pixiv.net 『方向音痴の司書が紡ぐ、時間の物語』 あらすじ 「時間の書庫」は、未来からのうわさを受信できる方向音痴の司書・柊梢の不思議な冒険を描く物語です。図書館で起きた原因不明の火災をきっかけに、梢は「図書館が沈む」「時間の書庫が開かれる」など奇妙な予言を聞くようになります。極度の方向音痴という弱点を抱えながらも、彼女は古い本と地図を手がかりに「時間の書庫」と呼ばれる秘密の空間を発見します。そこで梢は、自分が「時間の断片を受信できる稀有な才能」の持ち主であり、時間の流れが不安定になった…